花日和 Hana-biyori

ヤドカリのさいご

ヤドカリが死んでしまう直前というものは、貝から出てきてたよりない下半身が露わになり、なんとも痛ましく見るに耐えない。去年いた小さいのも憐れな感じだったけれど、今回のは4センチくらいで姿がよりはっきりしているので余計だ。

5月半ばに浜名湖に潮干狩りに行った際、4~5センチくらいの大きなヤドカリを4匹ほど捕まえてきた。ヤドカリは、去年の夏も採ったけれどみんな2週間ほどで死んでしまったので、今度もそうなのかもと思っていたら、夫が60センチくらいの水槽やら濾過機やら買い込んできて、以前からあった海水のモトも使ったりしてなんとか生かす方向で飼っていた。子供も喜んで毎日観察していたし、私も渋々ながら生き物を見ているのは楽しい事もあるのでまあいいか、と愛着のようなものも湧いてきた。貝殻の奪い合いや、脱皮(後の抜け殻)もみたし、エサを食べるところも愛嬌がある。
理由は省略するけれども、それをバケツに移していて1日で1匹、3日目くらいにもう1匹死んでしまった。

ヤドカリにとって貝ガラというのは絶対の必需品で体の一部であるはずなのに、それでも出て来ざるを得ないという事は、やっばり貝の中に身体を入れて貝を背負うという事が相当の体力を要するものであるという事がわかる。
元気な時は何でもないのだろうが、弱まって貝が重すぎ、不本意ながら出て来ざるを得なかったのだろう。実際しらべたりした訳ではないけれど、そういうことなのだな、とさびしい気持ちで気がついた。

コメント一覧

スウ
くらさん&きなさんこんにちは!レス大幅におそくなって申し訳ございません(>_<)

くらさん
寿命もあるかもなんですが、環境とか食べ物とか他のヤドカリにいじめられるとか
なんか今生き残ってるのと比べると、生命力の強さの違いを感じるんです。
生き残っているのは、大きさに関わらず食べ物にスグ気がついて
俊敏に動き気が強いという観察がなされております。

きなさん 先日お会いできなくて残念でした(T_T)
そうなんですよーすごく身につまされる光景で…蛇足ながら、
人間も同じかなあなどと思ってみたり。
ちなみに後の2匹は元気にしとります!
宿主がいなくなった貝殻に引越したりして・・・(ああこれも現実ですー)
> 子どもの頃、私もいろんな生き物を死なせてきてしまったなぁ。
ああー私もです。というか今もか(T_T)
生き物の世話は正直こどもだけでイッパイいっぱいですよ。
きな
体力が弱くなると家を捨てざるをえず、捨てると無防備な姿にならざるをえなくなってしまう。
…なにか身につまされます。

子どもの頃、私もいろんな生き物を死なせてきてしまったなぁ。ごめんね…と思い出しています。
くら
あらー、やどかり死んでしまいましたか・・・。残念でしたね。でも寿命もあるでしょうしね・・・。弱ると貝から出てくるとは初めて知りました。裸(?)のヤドカリは、確かに頼りなげですね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事