東大寺では毎日お昼12時から大仏殿壇上に於て、
新型コロナウイルスの早期終息と罹患された方々の早期快復、
並びに感染により亡くなられた方々の追福菩提を祈る勤行を
4月1日から開始致しました。
僧侶が交代で『華厳経』偈文と『如心偈』を唱えます。
皆様におかれましても、感染予防には重々ご留意いただくとともに、
その時間に気持ちを合せて共にお祈りいただければ幸いです。
華厳宗管長・第223世東大寺別当 狹川普文(東大寺HP)
奈良、東大寺では、新型コロナウイルスの終息を願い4月から
正午に祈りを捧げています。
そしてその祈りの輪は広まり、宗派を超えて、
新型ウイルス感染拡大の早期終息と、
同感染症の罹患者や亡くなられた方のために祈る活動である
「正午の祈り」に賛同した宗教団体の代表者など7人が
東大寺大仏殿前に一堂に会し、共に祈る事を呼び掛けました。
写真右から以下の7氏。
圓照寺門跡 萩原道秀氏
カトリック大阪教区司祭・芦屋教会主任司祭 川邨裕明氏
高野山真言宗宗務総長・総本山金剛峯寺執行長 添田隆昭氏
華厳宗管長・東大寺別当 狹川普文氏
金峯山修験本宗管長・総本山金峯山寺管領 五條良知氏
手向山八幡宮宮司 上司延禮氏
華厳宗宗務長・東大寺執事長 橋村公英氏
752年に開眼した大仏(盧舎那大仏)が造立されるきっかけの一つが、
当時猛威を振るった天然痘だ。
凶作の夏から流行った疫病は、2年後の737年に大流行。
おびただしい数の人たちが死に、政権を握っていた藤原不比等の息子4人全員が
相次いで世を去った。
聖武天皇は、地震や飢饉、疫病や政変がたび重なるのは、
自分に責任がある(責めはわれ一人にあり)と受け止め、
宇宙の真理を体得した釈迦如来の別名で、
世界を照らしひかり輝く仏の意味である盧舎那仏の造立を発願。
「一枝(ひとえだ)の草、一把(ひとにぎり)の土」を持ち寄るだけでもかまわないから、
民衆一人ひとりに参加してもらい、大仏を完成させたいと協力を呼びかけた。
(神戸新聞社)
森本公穣東大寺庶務執事の冒頭SNSには、
「本件について、東大寺への賛同のご連絡・ご報告等はもちろん必要ありません。
寧ろ、見えないウイルスとの拡散競争です。
絶対に負ける訳にはいかない戦いなので、皆さま各地でよろしくお願いします。
『見せましょう、宗教者の底力を』」という一文が後日追記されている。
勤行は新型コロナウイルスの終息まで、毎日正午に続けられる。
「世界の未来は皆さんに託されています。我々と共に祈ってください。
そして、家にいてください」
そう綴られています。
通常参拝停止中の東大寺から国宝・盧舎那仏像(奈良の大仏)生中継
こちらでライブ中継が見られます(ニコニコ)
「正午の祈り」
赤ずきんも想いを向けてみようと思います。