From はなみがわ学習塾

千葉市花見川区にある小さな塾です。
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チュニジアのテロに思うこと

2015-03-23 07:48:32 | 日記
今からちょうど8年前の春休み、まだ「アラブの春」が起きる前のチュニジアに行ったな、
などと思っていたら、今回のチュニジア博物館でのテロが起きて、驚きました。
テレビに映る映像を見ていると、
最寄り駅でメトロ(路面電車)を降りてから、博物館へ続く並木道を歩いたのが思い出されて、
なんであんなところでこんなことが、と思うと、なんとも、やりきれない思いです。


と同時に、あちこちでテロが起きているこの頃、
しばらくはイスラムの国へ旅行は無理だろうな、と思っていたので、
まだイスラム圏を旅している日本人がいることにも驚きました。

日本にいると気がつきませんが、
日本ほど安全で、のほほんとしていられる国はありません。

余所では、食うか食われるか、厳しい生存競争が繰り広げられているんだと、
海外の街角で、市場で、鋭い目つきの人たちを見ると思わずにはいられませんでした。
法外な値段であやしげなアクセサリーを売りつけようとする男たち、
ちょっとしたサービスに日本ではありえないほどの高額な報酬を要求してくる女たち。
荒野を突っ走る高速道路脇を、一体どへ行くのか、なんの荷物も持たずに歩く人々。

どこまでも広がるオリーブ畑が途切れると、
やがて、どこまで続くのか、荒涼とした荒れ地が現れます。

そこに暮らす人々は、
アラビア語と、旧宗主国であった国の言葉、フランス語を話します。
荒れ地では、ヤギを飼うか、はたまた、
サファリツアーに参加する西洋人を相手にするお土産屋くらいでしょうか。

砂漠はこれまでに見たことのない風景で、
この私ですら、「神がいる」と思いました。

砂漠の町には、市場があって人々が集まり、スカーフを被った女性が買いものをし、
学校があって子ども達が通っています。
モスクがあって、定刻にイスラム教の礼拝の時間を知らせる放送が町中に流れます。
ほとんどの人は普通の生活を営んでいます。
そんな中でも日本から持って行った携帯電話はつながりました。






テロのない世界を、と思いますが、
はたして日本にいる私達になにができるのか、考えてしまいます。
答えは思いつきません。

生徒たちと、将来どの国へ旅行に行ったらおもしろいか、という話になると、きまって私は、
「アラブの国に一度行ってみるといいよ。特に、砂漠。」
と答えますが、残念ながら、今はちょっと難しいですね。

また再び旅ができるような安定した状況になってくれれば、と思います。


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