孔子の言葉です。「剛毅木訥は仁に近し。」
読み 「ごうきぼくとつはじんにちかし。」
意味 〈剛毅木訥といった徳はそれ自体で仁とは言えないけれども、仁に近いことは間違いない。〉
「剛毅木訥」は全体として熟語のようになっているとされます。一応それぞれの字の意味を私なりに記してみます。(古い注釈では、別の解釈をしているものがあります。)
・剛・・・意志が強くひるまない。
・毅・・・つよい。いったん決めたらゆるがない。剛毅という熟語がある。
・木・・・素朴。飾り気がない。
・訥・・・話し上手ではない。うまくしゃべらない。朴訥という熟語がある。
毅然としていて、お上手がなく、素朴でばらべらしゃべらないというのが、人格的によいと言っているようです。
自己の立場をよくしようとして、何につけても愛想よくうまく立ちまわり、言わなくてもよいことをぺらぺらしゃべるのは、いただけません。
これもまた、思えばわが身の反省すべきことであります。
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