孔子の言葉です。
「躬自ら厚くして、薄く人を責むれば、則ち怨に遠ざかる。」
読み「みみずからあつくして、うすくひとをせむれば、すなわちうらみにとおざかる。」
意味〈己の責任はきびしく問い、人の責任はゆるやかに問うようにすると、必ずや怨みの気持ちから逃れられるのだ。〉
孔子は、自己に厳しく向き合い、他者には寛大に対する人で、そうした姿勢は『論語』のあちらこちらからうかがえます。
おそらく、孔子もまた自分が理解されないときには、内心〈怨み〉を抱くことがあったのでしょう。そうした自己を反省しつつ努力して、徐々にそこから脱していったのだと思います。
孔子は、60歳で〈耳順(じじゅん)〉、すなわち〈60歳で他人の意見にも冷静に耳を傾けるようになった〉と言います。孔子でも淡々として客観的に人の言を受け取るには、時間がかかったのだと思い、またまた恥ずかしく思う次第です。
**拙文をご覧くださって、まことにありがとうございます。
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