もう10月の半ばだからきっと10月桜に逢えるでしょう！
南さくらの公園まで車を走らせた。
少し風が頬を撫ぜてゆくけれどまだ寒くは無い。
公園の奥の方まで腰痛の体を引きずるように歩いてゆく。
目的地まではハンドルを握っていればたどり着けるけれど、
車を降りてから撮影地までの徒歩がはがゆい。
でも遠目にでも10月桜の咲いている木が伺える。
華やかでもなく優雅でもなく、
小振りの花びらが頼りなげに咲いているばかり、
でも、何故か10月桜が好き。
木々の葉っぱがみんな縁を切られて落ちて行く、
親木は自分の身を守るために葉っぱに栄養を与えなくするんだって。
そんな薄情な木々の世界で10月桜は健気に束の間の花舞台。
きっと綺麗だよって、三上山が微笑んでいるよ。
