私は戦争遺児だから、
毎年父へのお供えの素麵の小品を区長が持ってこられる。
今年は何かしら封筒も届けられた。
開けてみると、もう来年からそうめんのお供えは中止との事。
今では戦争犠牲者の数も減り、
たった400グラムのバラバラのそうめんの袋入りが、
そんなに負担なのだろか。
「お父ちゃん、今年もそうめんが届いたえ」・・・と、言葉を掛けながら供えていたおそうめん。
もう完全に見捨てられるのか戦争犠牲者は!
戦死でもなく、
日本国が食料も与えず遠い島で餓死させた、
憐れな国民であり、最愛のお父ちゃんだ。
遺骨も返されずに私の一生はもうすぐ終わる。
私が生きている間は1年間に50,000円だけ「特別弔慰金」が
支払われる。
これもいつまで継続されるか、私が他界するか分からない。
小学校も中学校も教科書さえ与えられず、結婚資金も無く、
「この子に千の恵みがありますように」父母の愛は何処へ!
父はいつも会社から帰宅したら、私を胡坐(あぐら)の中へ入れて
片時も放さなかったそうな。
可愛がってくれる父の姿に母は嫉妬したという。
戦争という国民を不幸に陥れる策略は
絶対に許せない!
許してはならない!
戦争犠牲者の心情ここにあり!
これが戦争犠牲者への最後のお供えだそうです!
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