須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

花ちゃんの奇跡(2)

2020-11-29 12:08:30 | 猫の物語
11月25日、バックヤードにある温泉が通っているパイプ周辺で、また仔猫の声がするとスタッフさんから連絡が入りました。
そこは温かいので、花ちゃんの母親「ジジ」が、別の仔猫を連れて来ていたのです。ジジは育児放棄していなかったのです。ごめんね、ジジ・・・。

数日前の花ちゃんが、ジジにおいて行かれたのか、ついて行けなかったのか、それは分かりません。
保護した時は弱々しく、目も開いていませんでした。
チラッとしか見えなかったのですが、花ちゃんと一緒に生まれたもう一匹の仔猫は、目力も身体もしっかりしているようでした。

自然の厳しさを見ました。
成長できそうにない子供は脱落する(=死)のでしょうね。
花月の裏山にはキツネ、タヌキ、アライグマ、野犬、そしてカラス、たくさんの野性動物や、遺棄された動物が住んでいます。
花月猫ちゃんの中でも、強者のオス猫たちはそこに混じって住み、縄張りを確保しています。・・・脱落した仔猫は死んでしまい、野生動物に食べられるのは自然の摂理です。
花ちゃんが脱落した場所は二代目住居のすぐ近く、鳴き声が聞こえる場所だったのが、花ちゃんの命運を分けたのです。花ちゃんは神様に選ばれた女の子だったんですね。



うちの三女も事故にあったらしく道路脇で死にかけていました。
既に虫に卵を産みつけられていました。足を骨折していて、お医者様に診ていただいたところ、「助かったとしても、歩けず、一生這って生きる」と言われました。
しかし驚異の治癒力で左右の足の長さは2cm違うものの、その足で走れるようになりました。

しかし、手術の後遺症で「巨大結腸症」になってしまい、排便障害に生涯悩まされました。
ウンチが出なくて辛く、摘便されるのが苦しそうで、でも私が摘便しないとウンチが出なくてもっと苦しくなる・・・私も辛くて抱っこしながら泣いたこともあります。

寿命も11年ちょっとと短かったのですが、障害のおかげで、家族が一致団結して、三女の生活の質の確保に取り組みました。
日々のウンチという何でもないことに、皆で一緒に一喜一憂し、お腹がすっきりした時にはみんなで大喜び!!家族全員が日常生活の当たり前に感謝できるようになりました。
三女の障害があったからこそ分かった大事なことです。猫の障害が、家族の絆を強くし、生きることの大切さと喜びを教えてくれました。

私が大好きなブログ「新・空飛ぶ猫さん’ず」の黒猫れおくんは全盲です。
でも毎日毎日、ご家族さまを、そして私を和ませてくれます。障害を持つれおくんが全力で生きる姿から力と勇気を貰います。

不運を嘆かず、いまある運命、いただいた生命に感謝して、いつも前向きに生きなさい!花ちゃんの奇跡からもらった神様からのメッセージです。



【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
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