須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

渦ちゃんが行方不明になりました

2021-07-04 23:04:33 | 猫の物語
今回は皆さまに厳しいご報告をしなければなりません。ジジの子供達で紹介した「コマちゃんの子供=渦(うず)ちゃん」が6月末に行方不明になったそうです。既に4,5日経っているそうなので希望の灯が消えようとしています。



ジジの子供達3匹はカリカリも食べられるようになって、バックヤードから西エリアに行動範囲を広げていました。最初は用心して人に懐かなかったボブ兄に比べ、今回の子供達がすぐに懐いたのは、ジジが初めてバックヤードで出産したからです。今回の子供達は生まれてからすぐ、人と共存し始めました。ジジも人を信じ信頼して間近で出産、大人猫も段々人との距離が縮んでいるのが分かります。

2か月後バックヤードから出てきた子供達は、早速大人に混じって美味しい高級カリカリを食べ始めました。たまにやって来て遠巻きに観ている怖~いマリオの鼻先にも近寄って行って、全く動じず、マリオのために遠くに置いたカリカリを平気で食べてしまいます。こんな時、猫は不思議です。特にオス猫は赤ちゃん猫には全く怒りません。

渦ちゃんはジジの子供達3匹の中でも特に人懐っこく、元気によく動いて、すぐにボブ兄の真似をするようになりました。かがんで座っている人の股くぐりをやってみたり、鳴きながらついて来たり、身体にすり寄ったり、「うずちゃん!」と声をかけるとキチンと答えたり・・・成長が早く、賢くて、コミュニケーション能力の高い子でした。鼻づまりは治っていませんでしたが、このまま成長してくれるものと信じていました。



だからこそ・・・まだ他の子は名前もないのに、この子は「渦ちゃん」と命名され、みんなでこぞって可愛がっていたのです。
残念です、残念です・・・それが花月猫の生き方とはいえ残念でなりません。

カラス、アライグマ、イタチなどに攫われたか、這いあがれない所に落ちてしまって力尽きたか、谷に落ちたか、森で迷ったか・・・渦ちゃんは好奇心が強かったので、行動範囲を広げ過ぎたのかも知れません。数年前、子供だったチビ兄が観光ハウスの側溝に落ちてしまった時、大声で長時間鳴き叫んでくれたので救出できたという経緯があるそうで、建物周辺の災難だったら救出できた可能性も大きかったのでしょう。



渦ちゃんは優秀すぎて神様に愛されてしまったのでしょうね。閃光のように生きた渦ちゃん、光の天使のように行ってしまったかな・・・寂しいです・・・。

渦ちゃん、ありがとう。一つの教訓を見ました。用心深さは自分を助けてくれることがあるんですね。恐怖や心配にとらわれ、用心し過ぎて何もできないのはよくないですが、実力や体力がないうちに頑張りすぎると危ないことも多いのです。

渦ちゃんが身をもって教えてくれたことに感謝して、今しばらくは小さな希望を胸に持ちながら、みんなで用心深く暮らしていきましょう(泣)。


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4 コメント

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Unknown (marusan_slate)
2021-07-05 12:44:28
小さな命。
どうか無事に
ひょっこり出てきてほしいと、
切に願います。
テル
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Unknown (hanayukiay)
2021-07-05 17:50:53
テルさん、ありがとうございます。今もまだいいニュースがありません。みーちゃんが無事出産したところ、今のテルさんには本当に共感できる哀しみなんだと思います。寿命があり、運があり、縁があり・・・生かされている奇跡に感謝しながら楽しく元気に生きることが、渦ちゃんの供養になると思います。合掌・・・。
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Unknown (くれあ)
2021-07-06 16:32:09
こんにちは。

渦ちゃんまだ小さいので、野生の中で生きるのは大変です。
出来るなら、どこかで生きてて欲しいです。
れおくんの兄弟も、最初5匹でしたが、1匹減り、1匹減りして、親離れしたのは結局れおくんふくめて2匹だけ。
どうしようもない事とはいえ、切ないです。
心中お察しします。
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Unknown (hanayukiay)
2021-07-06 18:04:59
くれあさん、こんにちは。
私が花月に行くのは週に一、二回なんですが、それでも辛いな、寂しいなと感じます。渦ちゃんの分まで他の子に頑張ってほしい、渦ちゃんの分まで他の子を可愛がりたい、それしかないですよね。寿命とはいえ、切ないですね。励ましてくださってありがとうございます。
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