こんばんは、半次郎です。
年の瀬も大分押し詰まってまいりました。
このところ晴天は続いているものの、気温は低く、寒さを実感しています。
春が待たれますね。
さて、冬に聴くアルバム、ニューミュージック編の3回目です。
今回は、1977年にリリースされたこのアルバムです。
谷村新司さんのソロ・アルバム第4弾『黒い鷲』。
このアルバムの一つ前のソロ・アルバム(『引き潮』)あたりから、シャンソンやJazzを意識した曲が聴かれるようになりましたが、このアルバムでは更にそれが顕著になっています。
歌声も素敵だし、何と言っても歌詞が素晴らしいですね。
映画の1シーンを観ているような、そんな曲が集まったアルバムです。
アルバムに収録されている曲目を上げておきます。
(1)黒い鷲
(2)狙撃者
(3)冬の嵐
(4)バイバイ
(5)琥珀の夢
(6)シェナンドー河に捧ぐ
(7)口笛が聞こえる町
(8)男鹿の子守唄
(9)1977年“冬”
簡単な感想です。
(1)イカロスの童話(神話?)を彷彿とさせる詞です。
己を過信し太陽に近づき過ぎて、元々白かった鷲が、焦げて黒くなった様子を歌っています。
これは自分たち(アリス)のことを歌った歌なのかは分かりません。
続く(2)は、アップテンポなナンバーで、ハードボイルドを音で表すとこうなると思える曲です。
(3)はシャンソンとして銀巴里あたりで歌われていてもおかしくない名曲です。
この歌も主人公は自分自身のことか、単なる架空の話なのかは分かりませんが、煌くライトを浴びてステージに立っていた歌手が、一転して離れていってしまった客たちの中で、人生の終焉を悟っていくといった歌詞です。
『遠ざかるざわめきが・・・外は冬の嵐』というフレーズが耳に残ります。
(4)もシャンソン風な曲です。
恋人と決別して、独りで生きていくことを決意した女性を小粋に歌っています。
(5)はピアノの旋律が印象的な曲で、A面の最後に相応しい曲です。
Jazzやシャンソンが融合した、郷愁を呼ぶ大人の歌です。
そう言えば、昔の写真は色あせて、みんな琥珀色になったものでしたね。
(6)は重厚なエンディングのコーラスが印象的な曲で、孤独になった男の生き様を歌った、ちょっぴり西部劇風な匂いのする曲です。
(7)は汽笛の聞こえる港町を舞台にした歌で、掴み損ねた幸せを手にして過去を振り返る女性の歌です。
『窓に映る自分の顔は若くはなかった。悲しいけど大人の顔に変わっていた。』
この部分に、やけに共感する半次郎です。
(8)は純日本的な歌で、『冬は男の海のごと・・・』と歌う冒頭から、この歌に引きずりこまれます。
何故か安らぎを感じてしまうのは、日本人だからでしょうか?
(9)はアルバムの最後を飾るドラマチックな曲です。
ピアノをバックにした朗読で始まります。
力強く生きていく決意をした女性の歌のように思えますが、これもアリスと決別する意思を固めた心境を歌った歌のようにも思えます。
意味深ですね。
羽田健太郎さんの華麗なピアノが堪能できます。
その名の通り、冬の歌集といった感じですが、寒い冬を耐え、春を待ちわびる力強い心が感じられ感動します。
ドラマ以上にドラマを感じてしまいます。
機会がありましたら、是非、聴いてみて下さい。
from 半次郎
年の瀬も大分押し詰まってまいりました。
このところ晴天は続いているものの、気温は低く、寒さを実感しています。
春が待たれますね。
さて、冬に聴くアルバム、ニューミュージック編の3回目です。
今回は、1977年にリリースされたこのアルバムです。
谷村新司さんのソロ・アルバム第4弾『黒い鷲』。
このアルバムの一つ前のソロ・アルバム(『引き潮』)あたりから、シャンソンやJazzを意識した曲が聴かれるようになりましたが、このアルバムでは更にそれが顕著になっています。
歌声も素敵だし、何と言っても歌詞が素晴らしいですね。
映画の1シーンを観ているような、そんな曲が集まったアルバムです。
アルバムに収録されている曲目を上げておきます。
(1)黒い鷲
(2)狙撃者
(3)冬の嵐
(4)バイバイ
(5)琥珀の夢
(6)シェナンドー河に捧ぐ
(7)口笛が聞こえる町
(8)男鹿の子守唄
(9)1977年“冬”
簡単な感想です。
(1)イカロスの童話(神話?)を彷彿とさせる詞です。
己を過信し太陽に近づき過ぎて、元々白かった鷲が、焦げて黒くなった様子を歌っています。
これは自分たち(アリス)のことを歌った歌なのかは分かりません。
続く(2)は、アップテンポなナンバーで、ハードボイルドを音で表すとこうなると思える曲です。
(3)はシャンソンとして銀巴里あたりで歌われていてもおかしくない名曲です。
この歌も主人公は自分自身のことか、単なる架空の話なのかは分かりませんが、煌くライトを浴びてステージに立っていた歌手が、一転して離れていってしまった客たちの中で、人生の終焉を悟っていくといった歌詞です。
『遠ざかるざわめきが・・・外は冬の嵐』というフレーズが耳に残ります。
(4)もシャンソン風な曲です。
恋人と決別して、独りで生きていくことを決意した女性を小粋に歌っています。
(5)はピアノの旋律が印象的な曲で、A面の最後に相応しい曲です。
Jazzやシャンソンが融合した、郷愁を呼ぶ大人の歌です。
そう言えば、昔の写真は色あせて、みんな琥珀色になったものでしたね。
(6)は重厚なエンディングのコーラスが印象的な曲で、孤独になった男の生き様を歌った、ちょっぴり西部劇風な匂いのする曲です。
(7)は汽笛の聞こえる港町を舞台にした歌で、掴み損ねた幸せを手にして過去を振り返る女性の歌です。
『窓に映る自分の顔は若くはなかった。悲しいけど大人の顔に変わっていた。』
この部分に、やけに共感する半次郎です。
(8)は純日本的な歌で、『冬は男の海のごと・・・』と歌う冒頭から、この歌に引きずりこまれます。
何故か安らぎを感じてしまうのは、日本人だからでしょうか?
(9)はアルバムの最後を飾るドラマチックな曲です。
ピアノをバックにした朗読で始まります。
力強く生きていく決意をした女性の歌のように思えますが、これもアリスと決別する意思を固めた心境を歌った歌のようにも思えます。
意味深ですね。
羽田健太郎さんの華麗なピアノが堪能できます。
その名の通り、冬の歌集といった感じですが、寒い冬を耐え、春を待ちわびる力強い心が感じられ感動します。
ドラマ以上にドラマを感じてしまいます。
機会がありましたら、是非、聴いてみて下さい。
from 半次郎
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