こんにちは、半次郎です。
最近、3月~4月の気温になったかと思ったら、最高気温が一桁台に戻ったりして、このところの日経平均株価と同じように、不安定な日々が続いています。
今日は最高気温が13℃だそうですから、暦通りといったところですね。
株価と気温は安定している方がいいですね。
さて半次郎、このところまたまたジャズにハマっています。
きっかけはマイルス・デイビスの『マイルス・デイビス・アンド・ザ・モダン・ジャズ・ジャイアンツ』と『バグス・グルーヴ』というアルバムを聴いてしまったこと。
前者は冒頭のジャケットのアルバムですし、後者はこのアルバム・ジャケットになります。
俗に言う喧嘩セッションとして名高い、1954年のクリスマス・イヴのセッションを収めたアルバムです。
そうです、言わずと知れたマイルス・デイビスとセロニアス・モンクの、丁々発止のせめぎあいが垣間見えるというアルバムです。
半次郎、実はセロニアス・モンクと言うピアニストは取っ付きにくい感じがして、長い間、この2つのアルバムは敬遠していました。
噂が先行していて、半次郎の中でイメージが出来上がっていたからです。
ところが、Amazonのプレミアム・ミュージックにこの『バグス・グルーヴ』があり、仕事帰りに何気なく聴いて驚きました。
マイルスがいいのです。
イカすと言う表現がピッタリ合うくらい、いいのです。
タイトルにもなっている『バグス・グルーヴ』は、冒頭のテーマ部分をvibのミルト・ジャクソンとtpのマイルスが、主旋律とハーモニーを3コーラスずつで入れ替えるところなど、のっけからグイグイ引き込まれます。
そして、「俺のソロのバックではピアノを弾かないでくれ」と年上であるモンクに文句(?)を言ったとされる部分を確認して、そうしなけばならない事情も分かって来ました。
思うに、モンクのピアノは評判通りユニークでかなり目立ちますから、繊細なマイルスのトランペットが目立たなくなってしまいます。
マイルスの醸し出す空気がモンクに吸い取られてしまうといったらニュアンスが伝わるでしょうか。
そのため、バックでピアノを弾かないでくれと言ったのでしょう。
セッション・リーダーである自分を目立たせるための、一つの演出です。
『バグス・グルーヴ』はテイク1とテイク2の2曲が収められていますが、どちらも同じ演出(マイルスのソロでモンクのピアノはない)でした。
そして、そのことに年上のモンクがカチンと来て一触即発の状態になり、同じ日に録音した『マイルス・デイビス・アンド・ザ・モダン・ジャズ・ジャイアンツ』に収録されている『ザ・マン・アイ・ラブ』で、怒りの頂点に達したモンクがソロの途中で演奏を止めた・・・のだと。
確かに演奏を止めたように思えなくもありませんが、長い間(ま)とも取れなくありません。
ただ、マイルスも焦ってモンクの演奏を促すようにトランペットを挟んで来ました。
スタジオの混乱ぶりが見えるようです。
しかし、その直後のモンクのソロがまた素晴らしいのです。
急に振られてあんな演奏はできないでしょう。
半次郎は、非常に長い間(ま)だと思うのです。
昔、古今亭志ん生が次の言葉を探すために「え~~~」と長い間(ま)が空いたように・・・。
ホントのところ、録音現場で何が有ったのかは知る由もありませんが、どうも巷間言われているような喧嘩は無かったのではないかと思うのです。
誤解に誤解を生むような強烈なアクシデント(モンクのアドリブが出ない)が起き、それがそのまま録音され、レコードとして世に出てしまったため、喧嘩説が長い間、まことしやかに語り継がれて来たのでしょう。
ところで半次郎、初めてマイルスを聴いたのは、まだ20代の前半で、丸井の中にあったレコード店で流れていた『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』でした。
店員に誰の演奏かを訊いたのがきっかけで、お薦めのマイルスのアルバムを7~8枚まとめて買いました。
CBSソニーのアルバムばかりだったので、その中にはこのプレステッジの2枚のアルバムは入っていませんでした。
そんなこんなでウン十年経て、またまたマイルスに夢中になっている半次郎です。
マイルス、最高!
From 半次郎
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