こんにちは、半次郎です。
その昔、理科で『質量保存の法則』なるものを習いました。
化学変化で物質が変化しても質量は変わらないというアレです。
確か、ラボアジエだったと思うのですが…。
その物質の質量と同じように、優しさも、いくら使ってもなくなることはないのだと思っています。
例えば、あなたが見ず知らずのおばあさんに席を譲ったとします。
あなたにとっては、見知らぬおばあさんだったのでしょうが、おばあさんの方はあなたに見覚えがあって、そのことを夕食の時に嫁にこんな風に話します。
『今朝ねぇ、とっても親切な若者がいてねぇ、混んだ電車の中で席を譲ってくれたのよ。』
『お母様、それはよかったわねぇ。今時の若者にしては、珍しく優しいわね。』
『その人、確か孝明が社長をしている会社の30周年記念パーティーがあった時に、舞台で芸をやった人よ。思い出したわ。』
『お母様や私もお呼ばれしたパーティーね。待って、その時の写真を持って来るわ。』
『ほら、この人よ。やっぱり、この人だったんだわ。』
『へぇ、いい人なのね。』
『こういう人が、会社には必要よね。』
『そうですよねぇ。あの人が帰って来たら話してみるわ。』
…とまぁ、こんな具合に、これをキッカケにトントン拍子で出世するなんてことが起こるかも知れません。
こんな風に、他人に施した優しい思いやりが、期せずして自分に返って来る訳です。
電車の中で席を譲っただけで、出世するなんてことになれば、本当に夢のようなことです。
ジャパニーズ・ドリームですね。
これを偽善と言う無かれです。
結果として見返りがあっただけですから。
尤も、偽善であろうとなかろうと、善行は人の為になっている訳で、やらない人よりは遥かに良いと言えますが…。
何はともあれ、半次郎はこの現象を『優しさ保存の法則』と名付けました。
更に言えば、優しさは使えば使うほど、増えてくるものなのかも知れませんね。
そんな気がしている半次郎です。
『優しさ保存の法則』
皆さんも、是非、試してみて下さい!
from 半次郎
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