先日、このブログでは「断食」について取り上げましたが、今回はさらにその上を行く「不食」についてです。
「不食」とは、文字通り何も食べないこと。
「断食」が比較的短期間で行うのに対して、「不食」は数十年に及ぶことがあります。
「そんなことが出来る筈がない」「おかしな宗教に騙されている」などと、実践者の存在すら真っ向から否定する方もいますが、れっきとした健康法として国内外で多くの書籍が刊行されています。
この人たちの他にも、70年間水も食料も摂取しないインドのプララド・ジャニ氏、5年間の不食を実践した中国の冷雲氏、4年半不食を実践したロシアのジナイダ・バラノワ氏、ウクライナ人のニコライ・ドルゴルーキーなど、研究所や科学者たちの研究対象として検証、確認されている人々も少なくありません。
現代医学や栄養学を学んだ人々にとって俄かには受け入れがたい現象かもしれませんが、世界各国で研究対象となっている以上、このような人々が実在することは否定できないでしょう。
この人たちに共通するのは、餓死に直面したり瀕死状態にあるのではなく、至って健康であるということ。
前述したロシアのジナイダ・バラノワ氏を同国のバウマン研究所が調査した結果、67歳の彼女は20歳程度の若さを保持していることが明らかになりました。
オカルトのような説も含め様々なが提唱されていますが、腸内細菌などの研究も始まったばかりと言っていいほどで、何も解明されていないというのが現状のようです。
今年ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑京都大学名誉教授は、「一番重要なのは、不思議だな、という心を大切にすること。教科書に書いてあることを信じない。常に疑いを持って本当はどうなんだろうという心が大切」と述べました。
現在常識と思われている定説や学説なども、未来永劫真理とされるものは、むしろ少ないのかもしれません。
地球の大気は、窒素が約78%を占めています。
地球上で生命を維持する人類が、約20%の酸素を利用するだけで、約78%の窒素を無駄にしているとは、私には到底思えません。
腸内細菌の力で窒素同化が行われたり、窒素を利用した新たなエネルギー変換の方法など、教科書では教えていない人体の未知の機能が発見されても何ら不思議ではありません。