先日、「ミシュランガイド東京2019」が発表されました。
「ミシュランガイド東京」は、2007年(平成19年)に発売されて以来、12回目の出版です。
三つ星を獲得する店舗は13軒を数え、初版の8件から、さらに増えました。
また、東京版の星付き飲食店の掲載数は484店で、ミシュランのお膝元であるパリ版の星付き飲食店の掲載数118軒を大きく引き離しています。
ミシュランガイドの元総責任者ジャン=リュック・ナレ氏は、東京の食文化のレベルの高さに驚いたそうですが、確かに世界的に有名な飲食店を訪れてみると、「この程度のお店なら、日本にゴロゴロある」と思うことが少なくありません。
ただ、「ミシュランガイド」を妄信し、過大評価するのも禁物です。
出版当初の調査対象は、品川区、渋谷区、新宿区、中央区、千代田区、豊島区、港区、目黒区のわずか8区に留まり、調査員はフランス人3名、日本人2名の計5名で、調査対象は約1500軒しかなかったと言われています。
フランス人の評価が大きく影響する「星の数」に、日本人が無理に合わせる必要はありません。
さらに言えば、たとえ日本人の調査員の評価であっても、「大きなお世話」であることに変わりは無く、自分の評価を合わせる必要など全く無いと思います。
もちろん「ミシュランガイド」の権威を信じ満足するのは自由ですが、「星の数」に慢心し、法外な料金を請求したり、予約が取れなくなったお店に魅力はありません。
調査対象から漏れた飲食店が大半であり、星付き飲食店よりも遥かに美味しい料理を提供するお店は、全国に無数にあると考えた方がいいでしょう。
「美味しさ」を判断するのは自分自身です。
他人の評価は参考程度に留め、自分の感覚を信じることが大切だと思います。