2018年12月3日に放送されたTBS系の番組「名医のTHE太鼓判」は、イワシの缶詰が抜け毛・白髪対策に効果的という内容でした。
テレビで紹介されていたイワシ漁を営む漁師さんの食卓には、毎日のように豊富なイワシ料理が並び、確かに男性も女性も年齢の割に髪の毛は黒く、フサフサとしていました。
イワシやサバなどの青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸 eicosapentaenoic acid)と呼ばれるω(オメガ)-3脂肪酸が含まれます。
EPAは、閉塞性動脈硬化症や高脂血症の治療薬として利用されることから分かる通り、血液をサラサラにする効果があり、血流を良くして毛根に酸素や栄養を運ぶ働きをしてくれると言われています。
このEPAの効果を検証するために、番組では芸人である我が家の坪倉さんを始めとする4人にイワシの缶詰を食べてもらったところ、いずれも2週間でEPAの血中濃度は飛躍的に増加しました。
中でも、1日2缶を食べた坪倉さんの場合、EPAの数値は27から622まで上がり、血管年齢は36歳と18歳若返るという効果が見られました。
番組では、「髪の毛が生えてきた気がする」という坪倉さんの感想が述べられていましたが、実際にどれだけの効果があるのかは、今後の追跡調査が必要となりそうです。
番組では、EPA、DHAを飲んだ人の白髪が数ヶ月で黒髪に変化したという医師のコメントが紹介されており、ある程度の効果は期待できるかもしれません。
ただ、毎日のようにイワシの缶詰を食べ続けるのは、余程イワシ好きでなければ大変そうです。
番組では、EPAを多く含む缶詰のタレまで飲むことを奨めていましたが、青魚嫌いなりんりんさんは強烈な拒否反応を示しています。
私の場合、毎週散髪が必要なほど髪が多いのですが、普段からイワシなどの青魚をほとんど食べず、EPAのサプリも飲んでいません。
断食により毛髪が黒々としてきたという証言もあり、髪の量を決めるのは、他の要因もありそうです。
EPA、DHAの効果は否定しませんが、胡散臭いタレント医師たちがズラリと並ぶこの手の番組は、どうも苦手で妄信する気になれません。
イワシ漁師たちが食べていたのは、あくまでも天然のイワシ。
缶詰に含まれる添加物(特に精製塩である食塩)は、大丈夫なのでしょうか。
今回の番組を見て、イワシの缶詰を買いに走る人が増えそうですが、くれぐれも食べ過ぎや偏食には注意してもらいたいものです。