「ねーねー、新パッチ来たよー? 新しいダンジョン来たよー?」
「来ましたねー」
うなずくと、ドラちゃんはエモで怒りマーク。
「ねえ、ここ、どこよ?」
「時計4Fです」
「そんなことは、分かってるのよー」
ドラちゃんは八つ当たりするかのように、横沸きしたアラームをポコポコ殴る。
「ストーム・ガスト!」
ボクが魔法を出す間にもPT会話で、文句は続く。
「何で新しいDじゃなくて、こんなとこ来てるのよー!」
それはあなたが、レベル上げしたいって言ったからでしょうが!
実装直後の新Dなんて、重いうえに混んでてロクに狩れないに決まっている。それに、情報不足で突撃して、何度失敗したことか。
「デスペナいやーん! 大嫌いー!」
と常日頃言ってる人が、今更何を言う!?
けど、それを言って納得する人じゃないことは、十分承知している。
「分かりました。とりあえず、もうちょっと狩って第2ラウンドは別な所にいきましょう」
「やったー! だから、ディーク君、好きー」
言いながら、キスエモを飛ばすドラちゃん。そんなことより、フクロウ来てるのでヒールをください(ノД`)シクシク
溜まり場に戻り清算を済ませ、しばしの休憩後。
「んじゃ、第2ラウンド行きますか!」
「おー!」
二人そろって、元気よく出発する。まず、イズルードへ行き飛行船へ。
「きゃー、何これ? おもしろーい」
ジュノーへと渡り、さらに飛行船を乗り換える。そして、その街へとたどり着き、さらに列車に乗り、ようやくダンジョンへ。
「ねーディーク君、ここ本当に新しいところ?」
「そうですよ……。 しばらく前までは」
そうここは、アインの鉱山Dなのだ。ソロで何度か来たことあるので、ペアでも何とかなるだろう。
「何それー! 騙したのね?」
「でも、来たことなかったでしょ? 可愛い熊がいますよ?」
「え、熊?」
彼女はぬいぐるみが好きで、テディベアやプーさん等、特に熊が好きなのだ。
「さ、行きましょ」
「おー!」
良かった、うまく騙されてくれた。
「キャー、熊ちゃーん! 可愛いー!」
2Fにつくや、さっそくベアドールの歓迎を受ける。
「ストーム・ガスト!」
だが一匹なら余裕だ。難なく処理し、さらに奥へ。
「うわ、何これ!?」
敵に遭遇しつつも、順調に撃破していったが、ボク達はちょっとしたMHに遭遇してしまった。熊が2匹にストーブ2匹、真っ黒くろすけが3匹もいる。
だが、これくらいなら支援があれば倒せるはずだ!
「ファイヤー・ウォール!」
まず、敵を押しとどめる。
「サフラギウム!」
ナイスタイミングで、飛んでくる。よーし!
「ストーム・ガ……」
コツン、ピヨピヨ……。
しまった! ストーブの石投げ! 効力のなくなったFWを、易々と突破される。
「ドラちゃん、ヒールお願い!」
「いやーん、熊さん、痛すぎるー」
ふと見やると、彼女もピヨピヨ状態になっていた。
ボク達が地面に転がったのは、それから間もなくのことだった。
「何で、こうなるのよー! それもこれも、ディーク君が新D連れて行ってくれないからだー!」
「ボクのせい!?」
「うん、お仕置き決定!」
勘弁してください……。ボクはリアルで頭を抱える
「分かりましたよ、今日はもう遅いから、明日連れて行きますよ! それで許してください」
「やったー! やっぱりディーク君、好きー!」
翌日、ボク達はジュピロスDで無様に転がることになる。
-END-
「来ましたねー」
うなずくと、ドラちゃんはエモで怒りマーク。
「ねえ、ここ、どこよ?」
「時計4Fです」
「そんなことは、分かってるのよー」
ドラちゃんは八つ当たりするかのように、横沸きしたアラームをポコポコ殴る。
「ストーム・ガスト!」
ボクが魔法を出す間にもPT会話で、文句は続く。
「何で新しいDじゃなくて、こんなとこ来てるのよー!」
それはあなたが、レベル上げしたいって言ったからでしょうが!
実装直後の新Dなんて、重いうえに混んでてロクに狩れないに決まっている。それに、情報不足で突撃して、何度失敗したことか。
「デスペナいやーん! 大嫌いー!」
と常日頃言ってる人が、今更何を言う!?
けど、それを言って納得する人じゃないことは、十分承知している。
「分かりました。とりあえず、もうちょっと狩って第2ラウンドは別な所にいきましょう」
「やったー! だから、ディーク君、好きー」
言いながら、キスエモを飛ばすドラちゃん。そんなことより、フクロウ来てるのでヒールをください(ノД`)シクシク
溜まり場に戻り清算を済ませ、しばしの休憩後。
「んじゃ、第2ラウンド行きますか!」
「おー!」
二人そろって、元気よく出発する。まず、イズルードへ行き飛行船へ。
「きゃー、何これ? おもしろーい」
ジュノーへと渡り、さらに飛行船を乗り換える。そして、その街へとたどり着き、さらに列車に乗り、ようやくダンジョンへ。
「ねーディーク君、ここ本当に新しいところ?」
「そうですよ……。 しばらく前までは」
そうここは、アインの鉱山Dなのだ。ソロで何度か来たことあるので、ペアでも何とかなるだろう。
「何それー! 騙したのね?」
「でも、来たことなかったでしょ? 可愛い熊がいますよ?」
「え、熊?」
彼女はぬいぐるみが好きで、テディベアやプーさん等、特に熊が好きなのだ。
「さ、行きましょ」
「おー!」
良かった、うまく騙されてくれた。
「キャー、熊ちゃーん! 可愛いー!」
2Fにつくや、さっそくベアドールの歓迎を受ける。
「ストーム・ガスト!」
だが一匹なら余裕だ。難なく処理し、さらに奥へ。
「うわ、何これ!?」
敵に遭遇しつつも、順調に撃破していったが、ボク達はちょっとしたMHに遭遇してしまった。熊が2匹にストーブ2匹、真っ黒くろすけが3匹もいる。
だが、これくらいなら支援があれば倒せるはずだ!
「ファイヤー・ウォール!」
まず、敵を押しとどめる。
「サフラギウム!」
ナイスタイミングで、飛んでくる。よーし!
「ストーム・ガ……」
コツン、ピヨピヨ……。
しまった! ストーブの石投げ! 効力のなくなったFWを、易々と突破される。
「ドラちゃん、ヒールお願い!」
「いやーん、熊さん、痛すぎるー」
ふと見やると、彼女もピヨピヨ状態になっていた。
ボク達が地面に転がったのは、それから間もなくのことだった。
「何で、こうなるのよー! それもこれも、ディーク君が新D連れて行ってくれないからだー!」
「ボクのせい!?」
「うん、お仕置き決定!」
勘弁してください……。ボクはリアルで頭を抱える
「分かりましたよ、今日はもう遅いから、明日連れて行きますよ! それで許してください」
「やったー! やっぱりディーク君、好きー!」
翌日、ボク達はジュピロスDで無様に転がることになる。
-END-