社殿建築には脇障子と呼ばれる部分があります。web上で見られる解説では、「回り縁の終端に設けられた、板の事を脇障子という。古いものには、羽目板に極彩色の花鳥を描いたものや、薄肉の彫刻を貼り付けたものがある。」というものがありました。多くの場合、脇障子には何らかの装飾が施されています。これまでに出会った社殿建築で、脇障子の印象が強かったものに、国指定重要文化財 天津神社本殿の脇障子があります。それには彩色された浮き彫り彫刻がはめ込まれていたのです。向かって右側には背景に鶴がいて、仙人のような人物が描かれています。そして、反対の左側には鎧を着け、武器と宝塔を持つ武人が岩に腰掛けたような姿で描かれていました。毘沙門天かと思われます。岩戸神社の脇障子は透かし彫りになっていますが、描かれているのは、左側は二人の仙人のような人物で、右側は、鎧を着け、武器を持つ武人のような姿です。
30秒の心象風景29892・脇障子の世界へ~岩戸神社~
https://youtu.be/0DaSZE0xAoQ
30秒の心象風景29937・本殿北側の脇障子~岩戸神社~
https://youtu.be/31n6IZIJW2A
30秒の心象風景18613・本殿脇障子の彫刻~リカちゃんの旅~