白い漆喰壁の建物。一見してすぐに思うのは土蔵である。入り口は漆喰の分厚い壁を見せている。土蔵ならば2重の扉で、外側は頑丈な、金庫のような開き扉になっているが、この扉は格子の引き戸である。左右に押し広げると中が見えるのかもしれない。そのような開放感がある。正面の入り口上部には、漆喰で波を抽象化したような文様が描かれている。漆喰壁の土蔵に描かれる装飾を感じさせるものである。屋根は、瓦葺きであるが、重い本瓦葺ではなく、新しい軽やかな桟瓦である。屋根もシンプルな直線で、入り口上部の庇も軽やかな直線で平らな屋根は桟瓦で葺かれている。その下に、鰐口が吊されて信者がお参りできるようになっている。入り口には額がかかげられ、そこには「庚申閣(客)」と書かれているようである。庚申信仰と関わりのある建物だろうか。一般に庚申信仰は夜籠りをするという。その脇に夜念仏と刻まれた灯籠もある。ここは信仰篤い信者が集まる場所になっていたのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b5/48382f202205bb2420efe89d7aac9a0b.jpg)
30秒の心象風景15386・土蔵~岩瀧寺~
https://youtu.be/EamX6ExDRHw
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