社殿建築に施される彫刻は、獅子や象、龍などの霊獣です。建築の構造部材の先端など、部分的で、装飾的な要素といえるものですが、そこでは大いなる存在感を示しています。最もよく登場するのは獅子です。その表現は、狛犬などにも登場する獅子のスタイルです。社殿建築の装飾として頭部だけ、あるいは上半身だけが刻まれることが多いでしょう。多くの建築部材の先端で群れをなすように造立されることがあります。そこでは、阿吽の表現が見られ独特のリズムを感じさせます。そんな中に、顔の向きを変えて社殿に近づくものを睨むようなものがいます。徳畑天神社の本殿では、それが独特のリズムとなって動きを感じさせる造形になっています。
30秒の心象風景27355・こっちを向いている~徳畑天神社~
https://youtu.be/sTcQe94VJRI