信州塩尻発 田舎暮らし日記

生まれも育ちも埼玉県飯能市。現在は移住して長野県塩尻市民です。 田舎暮らしや趣味の事、居合道の事等々を書いております。

美味しい水「強清水」

2019年09月21日 | 信州の暮らし





「強清水」と書いて「こわしみず」と読みます。
塩尻市の上西条神社境内に湧き出る地下水で、大変美味しい水です。
「強清水」の名前の由来は、凄い勢いで湧き出る様子だったり、ミネラル豊富な硬水だからなどと、諸説あるようです。

湧水は石灰岩質の山の麓にあるため長い年月をかけて磨かれ、煮沸すればヤカンの縁に白い跡が出来る程にミネラル分を多く含んでおります。

毎日数リットルを数十年飲み続ければ尿路結石になりそう…と思っていましたが…かつてはカルシウムの摂り過ぎが結石の原因と言われていましたが、今はカルシウムを多く摂ることで結石の原因になるシュウ酸の体外排出を促し、結石予防になるとのことです。
むしろ強清水を飲めば飲むほど結石を予防出来るのでしょうか?




水を汲める場所は湧水点間近にあるのかと思いきや、水が湧き出でいる箇所は池の向こう側にあり、水を採取する場所はその池から排水された管の排水口だったので拍子抜けしました。(自分が汲む場所を間違えている可能性も無きにしも非ずですが…)

池の底に落葉等の堆積物があったり、アメンボが泳いでいる池で、その池を通ってきた水を汲むわけでありますが、ゴミが混ざるわけでもなく、湧水量が多いので気にする必要は無いと思います。
何せ、かつて自分がいた某組織では、普通の飲水が無い状況下で水たまりの泥水を切った蔓で濾過して飲みましたが、それでも病気に罹ったり死ななかったので大丈夫だと思います。

アメーバ赤痢や日本住血吸虫等といった細菌や寄生虫に感染する事は殆ど無いでしょうが…すぐに飲むのだったら生水でも良いかもしれませんが、ポリタンクやペットボトルに汲んで自宅で飲むのだったら、一度煮沸してから飲んだ方が良いと思います。

この水でコーヒーや麦茶などを作ればまた格別の美味しさだと思います。
ポリタンクに保存していても、通常の水道水では数日で臭いが出始めますが、強清水は特に変化しないので、ある程度保存も効きそうです。

しおじり山賊焼きサマーフェスタ

2019年09月07日 | 信州の暮らし




信州には「山賊焼き」なる食べ物がありますが、これこそ塩尻発祥の名物であります。
松本などは潤沢な広報費やそもそもの知名度などをバックにして、「元祖」と主張していますが、塩尻発祥です。
重要なことなのでもう一度言います。

山賊焼きは塩尻発祥です。



ところで山賊焼きとは…端折ると、鶏肉一枚を使い、ニンニクが効いた唐揚げと竜田揚げの間のようなものでありますが、これまた実にご飯やお酒に合うものであります。
山賊焼きの名称の由来は、かつて塩尻峠に山賊がおり、山賊は人の物を取り上げる→鳥を揚げるという言葉遊びから来ているとか、そもそも塩尻にある山賊焼き発祥の店名が「山賊」だったからとか色々あります。
揚げ物なのに「焼き」と呼ぶことについては、当時「揚げ物」自体が広く普及していなかったため、分かりやすく「焼き」と言ったからだとか。

会社の飲み会の時に、70代の先輩方から聞いて、当然自分も酔っていたので正確な記憶ではありませんが…今はホテル中村屋近くにある山賊焼き発祥の店「山賊」が、かつては今のウイングロード付近にあり、当時は日本酒4合以上頼まないと出してくれないメニューだったとか。
他にも「へえ~!」と思ったことを聞いた気がするのですが、昨年の忘年会の時は相当酔っていたので忘れました。
山形村の何とかという食堂の山賊焼きも美味しいとか聞いたものの、肝心な店名の記憶が一切ございません。

そんな山賊焼きでありますが、既に一ヶ月前の8月上旬(2019年は1日~4日)に「しおじり山賊焼きサマーフェスタ」が塩尻駅前で行われました。
毎年そんなイベントが行われているのは知っていましたが、今年が初参加でした。



数店の山賊焼きが出店されていたり、もちろん黄金色の発泡する麦茶や塩尻産のアスパラの塩茹で等々、飲んべえ…訂正食べ物好きにはたまらないイベントでありました。
普段の塩尻駅前は夜8時頃になったら人通りがまばらで、キツネやタヌキなどの方が多いイメージでしたが、驚く程に人が多く、塩尻ってこんなに若い人がいたっけ?と思う程、会社帰りの現役世代の人達で賑わっておりました。
こうしたイベントをどんどんやれば塩尻全体が盛り上がるでしょうね。
えんぱーく1階のテラスや屋上でビアガーデンをすれば良いのにと思ったり、駅前の塩尻最高層の老人ホームを取り壊して現役世代向けのマンションにすれば、サテライトオフィスやテレワーク等で若い人が増えると思うのですが。

信州は本当に美味しいものが一杯ありますね。