出産後初めての着物は初釜にて。師にいただいた色留袖は、青海波の地紋に雲取りの中に亀甲が染められ、桐と菊の金駒刺繍があしらわれているもの。合わせていただいた箔の袋帯に、金彩が施された帯揚げ。帯締めは母と夫の助言により、これも二年前の初釜でいただいた緑と赤、金の華やかなものを。初めての色留袖は比翼の扱いが興味深いものでした。久しぶりの柔らか物の肌触りに何だかうっとり。半襟かけ(しぼのあるものにしてみました)やお太鼓作りなど、母の助けなくては到底着られませんでした。感謝です。
妊娠32週。実家にあった反物で作ってもらった単衣の長襦袢は、白地に紫の笹の葉のような流水のような模様で、蛍絞りと合わせてみたかったのです。まだまだ気温の高いLAですから、ちょっと反則も許してください。古ぶくさも同系色の未草寿文紹巴。帯は銀と薄桃色の結び熨斗と紐の柄。何とか着たものの、お腹が思いのほかせり出たせいか、帯が襟元を圧迫して達磨さんみたいになってしまいました。畳に座る時は手で上前を押さえないとちょっとお行儀の悪いことになります。限界ですね。帰って自己測定した腹囲は93cmでした。前回は90cmと書きましたが、実際はもう少し細かったようです。あれから全体的にお腹周りが丸く大きくなっていて、腹囲一箇所の数字だけでは人体は表現できないんだなあ、と面白いものです。次に袖を通せるのは、お宮参りでしょうか。
朝3時半起きで、朝茶事の稽古へ参りました。半東と千鳥以外の懐石部分の運びを担当ということで、色無地。この季節に適切な帯が相変わらずないので、困った時の塩瀬頼みに、帯締の色で少しは秋らしく。結婚されたばかりのお正客をお祝いする気持ちで、宝尽くし柄の帯揚げ。久しぶりに塩瀬の半襟をかけました(実のところ、長襦袢は絽です)。
相変わらず着物を着るとお腹は全く目立ちません。立ったり座ったりするときにはだけやすいのを諦めれば、そして少し着丈を短めにすれば炉開きにも着物を着ることができるのでは?と仄かに期待しています。只今26週、腹囲90センチ。
相変わらず着物を着るとお腹は全く目立ちません。立ったり座ったりするときにはだけやすいのを諦めれば、そして少し着丈を短めにすれば炉開きにも着物を着ることができるのでは?と仄かに期待しています。只今26週、腹囲90センチ。
先週いただいた白大島に早速袖を通してみました。久しぶりの大島の感触が心地よい。単衣仕立てになっているので、今がちょうどかと思うのです。夏大島というものなのかもしれないなあ、とも一瞬思いつつ、よく分かりませんでした。併せていただいた臙脂の絽の帯に、薄色の帯揚げ、着物からとった薄紫/ベージュの帯締と。
只今妊娠24週のお腹は、着物を着ると殆どわからなくなるから不思議です。前の線がお腹を頂点にすとんとまっすぐ落ちる着物マジック。お点前中に座ろうとすると、前が割れそうになるので注意が必要な点以外は、まだまだ大丈夫そうです。写真では手でお腹の下あたりを押さえています。
只今妊娠24週のお腹は、着物を着ると殆どわからなくなるから不思議です。前の線がお腹を頂点にすとんとまっすぐ落ちる着物マジック。お点前中に座ろうとすると、前が割れそうになるので注意が必要な点以外は、まだまだ大丈夫そうです。写真では手でお腹の下あたりを押さえています。
去る8月18日、小東京にての二世週デモンストレーションの模様です。青竹の結界にお軸が涼しげです。M社中の、右から亭主役Mさんと次客役のYさん。正客役のMさんとともに、一ヶ月以上前から準備された晴れの舞台です。このデモンストレーションは、一年交代で表さんと裏とで担当しているそうで、お呈茶もあります。お花展など、いろいろな日系の団体が活躍しているようで、今年は青森からねぶたもやってきたとのこと。来年は足を運べるでしょうか。毎年、LAを離れている時期なのですよね。
大学生6人がやってくる茶の湯体験のお手伝いのために、浴衣を着ました。自分が普段上から見ているほど、横から見た五ヶ月のお腹は出ていないものですね。前回に引き続き帯板はなしで着付けました。三年ほど前にさくら子ちゃんが臨月近くで浴衣を着たときは、もう丸々としていた記憶があります。祇園さんの後祭でしたかしら、懐かしいですね。
さて、立礼席の亭茶で学生たちがおっかなびっくりお菓子と薄茶を飲んでいる姿はとても微笑ましいものでした。よく考えると、日本の学生だって初めてならば同じ反応でしょうね。夫だって今でもおっかなびっくりの手つきですから。
デモンストレーションの後に雑談では、床柱について、Sushiについて、スターバックスの抹茶フラペチーノについて、北海道弁についてなどなど、盛り上がっていました。来ていた面々は、家庭環境、大学などの背景は異なれども日系アメリカ人。引率の女性を除き日本語を殆ど喋れず、日本の空気を多少は知っていても視点はアメリカ育ちですから会話や質問が新鮮で、聞いているだけで楽しゅうございました。
さて、立礼席の亭茶で学生たちがおっかなびっくりお菓子と薄茶を飲んでいる姿はとても微笑ましいものでした。よく考えると、日本の学生だって初めてならば同じ反応でしょうね。夫だって今でもおっかなびっくりの手つきですから。
デモンストレーションの後に雑談では、床柱について、Sushiについて、スターバックスの抹茶フラペチーノについて、北海道弁についてなどなど、盛り上がっていました。来ていた面々は、家庭環境、大学などの背景は異なれども日系アメリカ人。引率の女性を除き日本語を殆ど喋れず、日本の空気を多少は知っていても視点はアメリカ育ちですから会話や質問が新鮮で、聞いているだけで楽しゅうございました。
こちらで報告いたしましたとおり、赤ちゃんを授かりました。
腹帯は医学的に何の根拠もないそうですが、無事に安定期に入ったお祝いと安産の祈りをこめて、巻いてみました。調べたところ、今は現代風の腹巻風のものやサポートタイプなどいろいろあるようです。私は、母の一番の勧めである晒に決めました。京都の神社で祈祷される特別の腹帯も一瞬考えたのですが、リトル・トーキョーの和物全般を取り扱うお店で、ちょうど晒を発見。これに決めました。
半幅に折って、下腹から巻き上げていきます。一周目はまっすぐ、二週目からお腹の出っ張りにあわせて一箇所折り返し、何週か巻いてから最後に折りこめば出来上がり。安定感はあるので、いいかもしれません。
日本では妊婦は冷やすといけないとよくいいます。一方、こちらでは、妊婦は熱を体に溜めてはいけない、という指導もあるようで、まったくの正反対。不思議ですね。後者をしっかり守った方も玉のような女の子を産んでらっしゃいますし、自分の体の声に耳を傾けていきたいと思っています。
腹帯は医学的に何の根拠もないそうですが、無事に安定期に入ったお祝いと安産の祈りをこめて、巻いてみました。調べたところ、今は現代風の腹巻風のものやサポートタイプなどいろいろあるようです。私は、母の一番の勧めである晒に決めました。京都の神社で祈祷される特別の腹帯も一瞬考えたのですが、リトル・トーキョーの和物全般を取り扱うお店で、ちょうど晒を発見。これに決めました。
半幅に折って、下腹から巻き上げていきます。一周目はまっすぐ、二週目からお腹の出っ張りにあわせて一箇所折り返し、何週か巻いてから最後に折りこめば出来上がり。安定感はあるので、いいかもしれません。
日本では妊婦は冷やすといけないとよくいいます。一方、こちらでは、妊婦は熱を体に溜めてはいけない、という指導もあるようで、まったくの正反対。不思議ですね。後者をしっかり守った方も玉のような女の子を産んでらっしゃいますし、自分の体の声に耳を傾けていきたいと思っています。
Keiro Retirement Home での蕎麦打ち会、できるだけ和の雰囲気で、ということでしたので浴衣に割烹着でお手伝い。Keiro Retirement Home は日系人を対象にした老人ホームで、食べにいらした居住者の方々の中には、夏のお着物、浴衣、法被をお召しの方もいらっしゃり、盛り上がっていました。試食させていただいた、挽きたて、打ちたて、茹でたての三「たて」が揃ったお蕎麦は最高。
写真は、司会解説を担当されたtokyokidさまと生後三ヶ月ちょっとのHくんと。お二人とも作務衣です。Tokyokidさまは浴衣生地で仕立てたものに、足元は高歯!これが非常に格好良く決まっておられました。大泣きしてしまったHくんの作務衣はトンボ柄。トンボはスイスイ飛ぶ姿から別名を勝ち虫といい、戦国武将たちにも好まれた縁起物なのだそうですね。先日見に行った「新婚さんいらっしゃい」で、トンボ柄の扇子を持った三枝さんがそのようにおっしゃっていました。
当地で粋な男の和装を見ることはなかなかないので、お願いして登場していただきました。私はおなじみの浴衣に帯を茶友のお店で新調した半幅です。動き回った後で脇が伸びてしまっているのはご愛嬌、ということで
写真は、司会解説を担当されたtokyokidさまと生後三ヶ月ちょっとのHくんと。お二人とも作務衣です。Tokyokidさまは浴衣生地で仕立てたものに、足元は高歯!これが非常に格好良く決まっておられました。大泣きしてしまったHくんの作務衣はトンボ柄。トンボはスイスイ飛ぶ姿から別名を勝ち虫といい、戦国武将たちにも好まれた縁起物なのだそうですね。先日見に行った「新婚さんいらっしゃい」で、トンボ柄の扇子を持った三枝さんがそのようにおっしゃっていました。
当地で粋な男の和装を見ることはなかなかないので、お願いして登場していただきました。私はおなじみの浴衣に帯を茶友のお店で新調した半幅です。動き回った後で脇が伸びてしまっているのはご愛嬌、ということで
ご無沙汰しております。
West Hollywoodの本屋さんで、薄茶のデモンストレーションをしました。 'Liquid Jade' という本を出版した著者のBが、サイン会兼講演する一部分を受け持つ形。場所に合わせた設えも、ナレーターのYさん、正客役のKさんも素晴らしく、かなりきちんとした実演になりました。たった一回だけでは勿体無かった、と思うのは、きっと無事に終ったからでしょうか。Yさんのご主人のTさんと夫の手助けは本当にありがたいことでした。
講演は、お茶がどのように世界の歴史にかかわっていったのかを分析する切り口が非常に面白いものでした。ドイツ人を父に、イタリア人を母に持ち、イタリアで育ち、修士号もローマで取っているという著者の視点は、茶の起源である中国に始まり、日本、そしてヨーロッパへの移行を冷静にみています。大体Teaなんて最近になるまで飲まなかった、という個人的嗜好ゆえ思い入れがないのも一因でしょうね。もっと関心のある方は、こちらをどうぞ。
着物と帯は、昨年下鴨神社へ行った時と同じ組み合わせで、帯揚と帯締だけ変えています。単衣は軽くて楽ですね。本調子でなかったので、ゆったり目に着付けました。
West Hollywoodの本屋さんで、薄茶のデモンストレーションをしました。 'Liquid Jade' という本を出版した著者のBが、サイン会兼講演する一部分を受け持つ形。場所に合わせた設えも、ナレーターのYさん、正客役のKさんも素晴らしく、かなりきちんとした実演になりました。たった一回だけでは勿体無かった、と思うのは、きっと無事に終ったからでしょうか。Yさんのご主人のTさんと夫の手助けは本当にありがたいことでした。
講演は、お茶がどのように世界の歴史にかかわっていったのかを分析する切り口が非常に面白いものでした。ドイツ人を父に、イタリア人を母に持ち、イタリアで育ち、修士号もローマで取っているという著者の視点は、茶の起源である中国に始まり、日本、そしてヨーロッパへの移行を冷静にみています。大体Teaなんて最近になるまで飲まなかった、という個人的嗜好ゆえ思い入れがないのも一因でしょうね。もっと関心のある方は、こちらをどうぞ。
着物と帯は、昨年下鴨神社へ行った時と同じ組み合わせで、帯揚と帯締だけ変えています。単衣は軽くて楽ですね。本調子でなかったので、ゆったり目に着付けました。
先月引越した時にいろいろなチェックポイントがあったうちの一つが、全身鏡があること、でした。どうせ引越しするのだから買っても後で困るし、と一年半ほど上半身だけの鏡だけだったので、全身を見ながら着物を着るととても安心。
ほぼ一年前のこの日と同じ組み合わせです。この着物を着ようと取り出したとき、膝にあたる部分がしわしわになっていて驚きました。引越しの時、平らに入る大きさのダンボールがなく二つ折りにして手荒に運んだせいでしょうか。反省。一日二日干して、あて布をしてスチームなしのアイロンをしました。帯揚は薄桃色と卵色のぼかし、帯締は薄桃色に水色のちょぼちょぼがついたものにしました。
もっと荷物をきちんと整理して、着物関係のそれぞれにぴったりの居場所を見つけてあげなくては。わが家にはありませんが、和箪笥って本当に良く考えて作られているんだなあ、と折々に気づかされます。
ほぼ一年前のこの日と同じ組み合わせです。この着物を着ようと取り出したとき、膝にあたる部分がしわしわになっていて驚きました。引越しの時、平らに入る大きさのダンボールがなく二つ折りにして手荒に運んだせいでしょうか。反省。一日二日干して、あて布をしてスチームなしのアイロンをしました。帯揚は薄桃色と卵色のぼかし、帯締は薄桃色に水色のちょぼちょぼがついたものにしました。
もっと荷物をきちんと整理して、着物関係のそれぞれにぴったりの居場所を見つけてあげなくては。わが家にはありませんが、和箪笥って本当に良く考えて作られているんだなあ、と折々に気づかされます。