ロサンゼルスで、着物暮らし

太陽燦燦のロサンゼルス近郊で接する和なあれこれ。
LAに帰って来ました。肌寒い日が続いています。

朝茶事の稽古

2007年09月20日 | ひとえ
朝3時半起きで、朝茶事の稽古へ参りました。半東と千鳥以外の懐石部分の運びを担当ということで、色無地。この季節に適切な帯が相変わらずないので、困った時の塩瀬頼みに、帯締の色で少しは秋らしく。結婚されたばかりのお正客をお祝いする気持ちで、宝尽くし柄の帯揚げ。久しぶりに塩瀬の半襟をかけました(実のところ、長襦袢は絽です)。
相変わらず着物を着るとお腹は全く目立ちません。立ったり座ったりするときにはだけやすいのを諦めれば、そして少し着丈を短めにすれば炉開きにも着物を着ることができるのでは?と仄かに期待しています。只今26週、腹囲90センチ。

いただいた白大島

2007年09月06日 | ひとえ
先週いただいた白大島に早速袖を通してみました。久しぶりの大島の感触が心地よい。単衣仕立てになっているので、今がちょうどかと思うのです。夏大島というものなのかもしれないなあ、とも一瞬思いつつ、よく分かりませんでした。併せていただいた臙脂の絽の帯に、薄色の帯揚げ、着物からとった薄紫/ベージュの帯締と。
只今妊娠24週のお腹は、着物を着ると殆どわからなくなるから不思議です。前の線がお腹を頂点にすとんとまっすぐ落ちる着物マジック。お点前中に座ろうとすると、前が割れそうになるので注意が必要な点以外は、まだまだ大丈夫そうです。写真では手でお腹の下あたりを押さえています。

West Hollywoodでデモンストレーション

2007年06月03日 | ひとえ
ご無沙汰しております。
West Hollywoodの本屋さんで、薄茶のデモンストレーションをしました。 'Liquid Jade' という本を出版した著者のBが、サイン会兼講演する一部分を受け持つ形。場所に合わせた設えも、ナレーターのYさん、正客役のKさんも素晴らしく、かなりきちんとした実演になりました。たった一回だけでは勿体無かった、と思うのは、きっと無事に終ったからでしょうか。Yさんのご主人のTさんと夫の手助けは本当にありがたいことでした。
講演は、お茶がどのように世界の歴史にかかわっていったのかを分析する切り口が非常に面白いものでした。ドイツ人を父に、イタリア人を母に持ち、イタリアで育ち、修士号もローマで取っているという著者の視点は、茶の起源である中国に始まり、日本、そしてヨーロッパへの移行を冷静にみています。大体Teaなんて最近になるまで飲まなかった、という個人的嗜好ゆえ思い入れがないのも一因でしょうね。もっと関心のある方は、こちらをどうぞ。
着物と帯は、昨年下鴨神社へ行った時と同じ組み合わせで、帯揚と帯締だけ変えています。単衣は軽くて楽ですね。本調子でなかったので、ゆったり目に着付けました。

単衣再び

2006年09月09日 | ひとえ
単衣の季節が戻ってきました。前回の一時帰国で持ち帰ってきた母の娘時代の織の着物と帯を、LAでデビューさせました。この着物は、こちらで椿姫さまにLA向き、とコメントいただいたもの。確かに町歩きをしていても、しっくり馴染んでいるように思いました。九月に入ったとはいえ、まだ気温が高く陽射しも夏気分ですので、帯は白色の麻で失礼します。帯揚は萩の柄で秋待ち気分(笑)。写真はOld Pasadenaの映画館にて。

山小屋で浴衣

2006年08月24日 | ひとえ
遅ればせながら、8月にニューハンプシャー州での某合宿で、呈茶をしたときの画像をアップします。変わりばえしない浴衣ですので、記事にはしないでおこうと思っていましたが、よい写真をいただき気が変わりました。夕方だったためか、影が伸びていたのですね。撮影してくださったYaさんに感謝です。呈茶の様子、詳しくはこちらをご笑覧くださいませ。

浴衣で花月の稽古

2006年06月15日 | ひとえ
今月の花月は皆さん浴衣をお召しになると聞きましたので、ほぼ二年ぶりに袖を通しました。7-8年前に呉服屋さんに勤めるEちゃんに浴衣が欲しいとお願いした品。帯は、学生の頃、ゑり善さんにて求めたものでしょうか。以前はからし色のような帯でよしとしていたのが、今回はこれくらいの色を効かせないと~、と思っている自分。ロサンゼルスに来てから、何となく色に対する感覚が変わったような気がします。
この浴衣を選ぶとき、一緒に持ってきてくれた反物に確か麻のものがありました。長じゅばんを着て半襟・足袋を合わせることができるというもので、当時の私にとっては随分大人っぽく思えましたし、お値段もそれなりでしたので、最初に持っていた浴衣のイメージに近い反物を仕立ててもらったのです。しかし、その後、何度となく選ばなかった反物のことも頭に浮かんだものです。akeさまにも勉強させていただきました、昼着にもなるという竺仙さんの絹紅梅などにも憧れを抱きます。

塩沢でちょっとそこまで

2006年06月12日 | ひとえ
京都滞在の実質的最後の日に、ちょっと買い物の町歩きということで、これもJ祖母からの塩沢と母の臙脂八寸名古屋帯で出かけました。akeさまのところで、塩沢と言っても塩沢紬とお召しの一種である本塩沢がある、と紹介されていましたが、これは明らかに織物ですので塩沢紬ということになるのでしょうね。
ちょっと遊びのある帯締はMi伯母からのもの。デジタルカメラが苦手な母にお願いして、頑張って撮ってもらいました。

黒地の着物を帯で若々しく

2006年06月11日 | ひとえ
友人Maちゃん&Shiちゃん夫妻の長男Yuくんに初御目文字しました。四月下旬に産まれたばかりで首もすわっていない新生児を抱くのは久しぶり、その柔らかさにドキドキしました。着物を着て抱っこするのは何だかばあやの気分です。Yuちゃん、元気に大きくなるんですよ。
このJ祖母からの黒い織の着物は、織とはいっても手触りがとても柔らかく着心地も楽。若々しくなるよう母の娘時代の帯と帯締を、合わせてみました。立ち姿は重森三玲邸庭園の茶室から枯山水庭園をのぞんで、I嬢に撮ってもらった写真です。


久しぶりの柔らかもの

2006年06月10日 | ひとえ
若草色に萌黄色のぼかしが入った菊花地紋の単衣を着て、下鴨神社蛍火の茶会へ参りました。久しぶりに袖を通す柔らかもの、文字どおり本当に柔らかく感じられ、うまいこといったものだなあ、と思います。白地に橙色で花を表した帯、帯揚はかつて妹弟と母に差し上げたものを借り、帯締は午前中にいらした知り合いの呉服屋さんに分けていただいたものを早速使ってみました。

追記:境内を歩く人の中には、みどり会の方でしょうか、一見して外国の方と知れる着物姿もありました。同行のアメリカから出張中のKiに、もし着物を着たければいつでもどうぞ、と言ったらば、彼女からの回答は、それは自分のするべきことでないように思う、とのことで少し驚きました。日本人だって、大体においては今や西洋様式の洋服を着ているわよ、とも言ってみましたが、意見は変わることなく、帰って夫に話しますと一年前の披露宴参列のときにも同様の問答がなされたのだとか。先日、L.A.でアンティークの帳場箪笥を手に入れたほどの親日派の彼女、その独特の感性を興味深く思いました。先日のゑり善さんでは、ぴしっと隙ない着こなしで来店していた格好良い外国の方も拝見しましたし、いろいろな考えがあるなあ、と思ったことでした。

真美さまに会いに芦屋へ

2006年06月09日 | ひとえ
真美さまでした。写真で拝見していたとおりのお美しい方で、サバサバ度が素敵。連れてくださったakeさまとの会話もテンポよく、いろんな話題が興味深かったです。
真美さまのお着物は団扇の柄の小紋、撫子の絽の染帯に小物までオール志ま亀でさすが~、でした。やはり独特の雰囲気が漂いますね。先日、銀座の本店に行ったばかりなので、お店の様子を思い出しながら拝見したことでした。akeさまは二年間待って機が熟した本塩沢をお召しで、こちらも素敵なこと!生地がよくお体にそうておられると思っていましたら、本塩沢とはお召しの一種なのですね。飛び絞りの帯揚で甘さをプラスされていました。私はJ祖母の織の単衣に帯、帯揚は母の桔梗柄のを借りて、帯締はK祖母のものを。

ファンシーなレストランでご一緒に美味しいランチをいただけて、本当に幸せなひとときでした。akeさま、真美さま、いろいろとありがとうございました。