ロサンゼルスで、着物暮らし

太陽燦燦のロサンゼルス近郊で接する和なあれこれ。
LAに帰って来ました。肌寒い日が続いています。

東京で着物デート

2006年05月30日 | ひとえ
半日みっちりmakiちゃんと着物デートしました。白金台のフレンチランチ、東京都庭園美術館、恵比寿でkanaちゃんも合流して晩御飯、と満喫。
makiちゃんはお袖を直したばかりの可愛い袷の小紋に刺繍半襟、ローズ色にバラ柄のお母さまの帯がぴったり。私はJ祖母の織の単衣に、義母から借りた楓が織られているような白い半襟&白塩瀬を合わせました。春先から大活躍したこの塩瀬、日本で洗いに出すつもりで持って帰ってきたのですが、思ったよりも時間がかかるようで、しばらく日本で留守番してもらうことにしました。というわけで名残の一回。帯締は右前にあるぽつぽつ模様が各色可愛くて、気に入りです。五月下旬といっても随分と気温が上がり、単衣でも体温が溜まって大変でした。

端切れ

2006年05月25日 | そのた
亡J祖母の家を整理していましたら、こまごまとした端切れが出てきました。格子やら梅、牡丹、菊の柄に無地などなど。自分で仕立てた様子の襦袢を解いたものもあります。実際の着物姿はとんと記憶にありませんけれど、お茶の水師範の家政科を出た祖母のことですから、後々何かしようと思って取っておいたものなのでしょうか。ふと本棚を見やると、今まで気づかなかった和裁の本の間に新聞の切抜きが沢山挟まっていました。いつの頃のものなのか、かつては紙上に和裁の記事が載っていたのですね。
裁縫に縁なく今まで来た私は、これらをどう活用してよいのか分からず、母と顔を見合わせて、またしまいこんでしまいました。それほどの量でもない端切れの活用法、どなたかのお知恵を拝借できますととてもありがたいです。

初単衣は雨

2006年05月23日 | ひとえ
今日は雨でしたけれど、発掘された草履カバーをつけ負けずに出かけました。母の娘時代の単衣は袖丈が長めの1尺5寸。麻の長じゅばんに勾玉様の透かしが入った麻の半襟をかけて、気分だけは爽やかに。帯はJ祖母のもの、着物の織りの色からとった水色の帯締はK祖母のもの、と総動員の組み合わせです。夏物の紺の羽織を着て、かばんはタイの青空マーケットで手に入れた木製を持ちました。
おめめくりくりのあまりの可愛さに思わず写真をお願いした男前は、友人Riちゃんの次男さん心祐(しゆう)くんです。末が楽しみ♪

染め替えられた色無地

2006年05月23日 | あわせ
昨日に引き続き、京都からお送りいたします。
先日、こちらで紹介した結納のときの着物、染替え後はこんな具合になりました。母も私も満足のお色です。袖丈も一尺四寸から標準の一尺三寸に直されていました。川島の名古屋帯をおろす権利を譲ってもらい、宝尽くしの帯揚に、空色の帯締。祭り月ということで、白足袋のところで背景にしたお公家さんが行列している風呂敷を持って。一週間前でしたらより良かったのですけれど、大目に見てくださいませ。

振袖隊?!

2006年05月20日 | あわせ
ちょっと役目があり、掟破りに袖を振りました。これは母が披露宴のときに着てから、誰も袖を通していなかったものです。私自身の黒地の振袖から一転、目の覚める若緑のような地色に刺繍や絞り、金箔が施されています。佐賀錦の帯に緑の帯揚げ&ピンク系の帯締を合わせ、重ね襟にもピンク、開き直るとはこのことかといった具合になりました。振袖を着た幾人かは会場で「振袖隊」と呼ばれ、何だか穴があったら入りたい気持ちになりつつ、ちょっと「おばけ」の気分で楽しみました(「袴隊」というのもありましたよ)。もう着る機会がないと思うからかもしれないですが、振袖というのはやはり意匠も特別で、他の方たちのお着物・帯などもとても興味深く拝見し眼福でした。袖を振るのは、今まで何度もこれが最後、と思い早何年、今度こそ最後になりますかどうか。
追記:「おばけ」というのはお節分の日に普段しない装束を着て出歩くことです。若い子が老けたつくりをしたり、仲良しのおじさんたちが、新撰組の格好をして飲みにいったりしはります。

染の北川の白塩瀬

2006年05月11日 | おび
花月のお稽古にまたまた重宝な白い塩瀬を手に取りました。今日はアップでお目にかけます。新緑の季節にぴったりの楓がちゃんとあるのが、この帯のお利口なところ。えらい!
五月になっても肌寒い日々が続いていたロサンゼルス近郊ですが、昨日からぐんぐんと気温が上がり袷にしようか浴衣にしようか迷うほどでした(単衣や絽はまだ持ってきていないのです)。暖かいこの地でも、着物の衣替えは基本的に日本と同じと聞いています。6月と9月は単衣、7月と8月は絽。この春、L.A.での最後の袷となりました。
巷で話題(?)の「着物一枚に帯三筋」。この着物には白塩瀬は二筋目に当たります。一筋目の画像はこちら→
来週末は京都からお送りします。