_「江戸時代末期の薩長リーダーより年上で、社会的影響力があった年齢層を40歳くらいだとすると……」
「1868年の戊辰戦争を区切りとすると、40年前にはシーボルト事件があります」
「天皇家を中心に、攘夷の体制で平和な社会を守ろうとしていたとすると……」
「それに風穴を開けかねない、機密の漏洩があった訳です」
「植民地化の恐怖は、この頃の権力者側には常に頭にあったと思います」
「水際作戦を、オランダやフランスの協力を得ながら築いていたと考えられます」
「しかし、個人的に思った事ですが……」
「幕府が上手く交渉を長期化に持ち込んで、富国強兵の時間稼ぎをしているにも関わらず……」
「天皇家が積極的に、弱点である武力を全面に押し出した水際対策を示す」
「これは、現在の天皇家とは真逆の対応で面白いと思います」
「天皇の個人的意思で、ここまで大それた政策は打ち出せません」
「長期的戦略の下に切り崩されていた、そう考えても差し支え無いでしょう」
_「全共闘世代は、戦中の1942年頃~1951年頃に生まれた世代とすると……」
「戦中と、戦後の大変な時期に幼年期を過ごされた世代です」
「1952年には、破壊活動防止法が成立しています」
「戦後教育を受けた世代であり、紳士教育は蔑ろにされた世代です」
「また親はおろか年長者も、戦前との教育的齟齬に口を挟めない空気がありました」
「知的好奇心が盛んな時期に、誰も口を開いて教えて貰えなかった共通体験があったのかもしれません」
参考 WEBページ
破防法成立の背景にある国家の起こしたテロ事件『菅生事件』
「この時代でも天皇家に政治的動きがあり、米軍駐留を希望した事になってますし……」
「旧帝国陸軍抑留を、政治カードとして提案した事も話として出ています」
_「江戸時代の武家に対する不審と、戦後まもない帝国陸軍に対する不審」
「それぞれの時代の天皇が抱いた感情は、全く異なるでしょう」
「それで結果云々は歴史的考察になるので、ここでは問わないとして……」
「天皇家が政治的リーダーシップを、局面で取る事は求められてきた歴史があると仮定します」
「それが、今の玉音放送の原盤公開にあるとすれば……」
「今回の反戦デモも、全く持って時代の流れには沿っている訳です」
「そして今の社会で影響力があるのは、50代~60代と考えるとして……」
「彼等がデモ参加者の世代と、どういった差異があるのでしょうか?」
「これを機会に考えてみないと、この歴史的な流れに取り残される事になります」
「実際に目にしたり行動する事でしか、世の中の事が見えない訳ではありません」
「思考実験は一つの切欠ですら無いのかもしれませんが、無駄を除く為にも……」
「およそ事実らしい出来事ならば、並べて考えるのは戦略を見極める上で必要かと感じました」