インドの流儀2

今はここにいます。

ガンジス河の神話

2006年11月17日 | Weblog
もともとはガンジス河は天国を流れたいた。
バギラータ王がブラフマシ神に、ガンジスを地上に流してくれるように
懇願した。
しかし、天国から地上に直接降ろすと流れの強さで地上が破壊されてしまうため
シヴァ神の頭でガンジス河を受け止めてくれるように、王はシヴァ神に祈願して苦行した。
シヴァ神はこれに大いに満足して願いを聞き入れた。

これがガンジス河の神話です。

ガンジス河は聖なる河と崇められています。
それはこの河が罪を洗い流すとされており、死者の灰をこの河に浸すことによって
魂は天国に行くことが出来ると信じられているためです。


このマニカルニカ・ガートも観光客をまじえてたくさんの人がいるのに
他のガートと比べてあまりに暗く寂しい印象が帰ってからも気になっていました。

ダイレクトに天国行きが約束されている地なのに。

それはここに立つ人を無言にしてしまうからかもしれません。


ガンガに降りるゆるい勾配の階段に次々屍が運ばれ、火葬の順番を待っています。
死者はガンガの水に浸され、清められて
永年絶やされることなくともされている小さな神聖な火から積み上げられた薪に火は点けられます。



ここは写真は禁じられていますが
ボートから遠巻きならばと思いシャッターを押しました。
他のガートの写真からは喚声や祈りや怒声、たくさんのおしゃべりが聞こえてくるのに
この写真からは何の声も聞こえてこない気がします。