2008年 快感チューン
NAGクランクケース内圧コントローラ取付
いろいろ話題になっているNAGクランクケース内圧コントローラ。
とても簡単に説明すると、クランクケース内の空気をブリーザパイプの中間に設置する小さなバルブで減圧させる部品です。
構造的にはすごく簡単な部品です。内部には仕切りのある円盤が1枚あるだけでバネも入っていません。振るとカタカタ音がします。
以前からブルーカフェの稗田君が『是非Fに・・・』と勧めてくれてたのですが、エンジンの回りは良くなると同時に、エンジンブレーキが弱くなると云うことで躊躇してました。
貧弱ブレーキも前年に行ったフロントブレーキ改良で脱却し、弱くなると云われるエンブレ対策も出来たのでいよいよ装着することにしました。
通常クランクケースからのブリーザーパイプは1本ですが、Fには2本あります。
今回はクラッチ側のブリーザパイプを途中でキャンセルし、メインと思われるブリーザパイプに内圧コントローラを取り付けました。
色は通常の削り出しアルミ地肌でなく、ブルーカフェオリジナルのブラックエディション。
パッと見ただけではブリーザパイプと同化し気づかない小さな部品です。
装着姿は下の写真。
装着後走らずに分かるのは
・ブリッピングが軽くなった
・2000rpm付近から上の回転が機敏になった
・アイドリングが上がるということは今回なかった
稗田君曰く、『アイドリングから違いが分かりますよ』と云うレベルは『そうかな?』と思う程度でしたが、試走すると明らかに違いが分かります。
カタカタカタ・・・と云う音で作動しているのがかすかに聞こえます。
エンジンは上限まで軽く回ると共に、エンブレは半分までとは言いませんが、それに近い量の減少を感じ、若かりし頃に乗っていたRZ250(初期型)を思い出すほどのエンブレの違いがハッキリ分かりました。
鯖街道へ早々に走りに行くと、下りでは今まで通りの走り方ではブレーキが間に合わなくなるほどの軽さを感じるようになりました。
フィーリング的には2ストまでとは言わない3スト(そんなのないですが)の感覚です。750の4気筒ですから絶対圧力は小さいと思いますが、一気筒あたり250cc以上のバイクではもっと効果が出ると思います。
まとめると・・・
NAGバルブに慣れると普通のエンジンでは『重い』と感じると思います。
価格的には2~3諭吉が必要ですが、激変体感部品と言っても良いでしょう。
それ以外は、スピードコントロールするためにリアブレーキの使用頻度が増したことです。
ちなみにエンブレが効かない4サイクルのエンジンは、バイカーズステーションでおなじみの吉村さんのXJ900です。
試乗させてもらいましたが気持ち悪いほどエンブレがありません。
予想以上にエンブレが効かないので 『酔う・・・』 と表現した方が分かりやすいと思います。まさしく1.5ストです。