昨晩午後9時をちょっと回った時刻。凍えるような、身を切られるような寒さの中、ベランダに出て見ると日中は衰えることを知らなかった北風の強風がようやく収まり、首が痛くなるような位置に満月から2日目の月がこうこうと光っていた。
「立待ち月」と呼ばれる月で、今朝午前4時の起床時にはまだ西寄りの高い位置にあって、寝室のベッドの上に射しかけている。
冬の月は天頂近くの高い位置を通るため、滞空時間?が長いのだ。それともボクの睡眠時間が短いのか…
冬の月の滞空時間の長さは夏の太陽がなかなか沈まないのと一緒だ。
ということは、まだ季節は冬真っただ中ということである。
ただ、あとひと月足らずで春分の日に届くから、そこを境に月の軌道も低くなり始め、地上の気温も上がっていく…それが大自然の摂理ってやつである。
そうした大自然の摂理の動かぬ証拠というか、「あぁ、季節は確かに動いているんだな♪」とつくづく感じさせられる場面を昨夜、確認した。
冬至以降、立春が過ぎる頃まで午後9時頃には真南よりやや東の空に輝いていた冬の星座の代表選手のオリオン座が、昨夜は真南よりずいぶんと西に傾いた位置まで移動していたことだ。
同じ時刻の同じ星座の位置が前とは違うということは、それなりの時間が経過したということの証拠で、この場合は「季節が動いた」動かぬ証拠と言っていい。
そして、春分の日が間近になると午前4時のオリオンの位置は更に地平線に近づき、やがて早くなる一方の朝の光に飲み込まれつつ、いつの間にか夜空そのものから姿を消していく。
そうなると、次にオリオンと出会うのは秋ということになり、東の地平線近くにオリオンの三つ星を見つけると、いささかがっかりと「あぁ、もうオリオンが顔を見せ始めたか…、これから寒くなっていくのか…」と寒いのが嫌いな人間はつぶやくのである。
しかし、それも大自然の摂理なのだから受け入れるしかないのである。
今は、その逆♪
オリオンの位置が地平線に近づくにつれて、気温が上がっていくのを目でも楽しめるようになる…そのことを実感できる日々がやって来た。春の到来である♪
選手交代が始まった♪
3日間も雨が降り続いたり、ここ数日は外に出るのも億劫な日々が続き、富士山を眺めるのは久しぶり
やっと晴れはしたものの、6~7mもの冷たい北風が絶えず音を立てて吹きまくり、光の明るさ以外は春を感じさせるところはゼロ
そんな調子だから、ウグイスは「時にあらずと声も立てず」じっと押し黙ったまま
何時になったら初音が聞けることやら…
箱根は雪で道路が一部通行止めになったり立ち往生する車がでたり、そこそこの積雪があったようだが、片や"白銀の丹沢山塊"を期待したが、大したことはなかった