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平方録

近江路ぶらぶら その2

近江国には「琵琶湖八珍」なるものが存在するという。
去年松葉ガニを食べに行った出雲国には「宍道湖七珍」なるものがあったが、さすがに日本一の湖には七珍より一つ多い名物が存在して面目を保っている。
この旅ではまず近江牛、続いて琵琶湖八珍をなるべくたくさん…というわけで、料亭じゃなくて居酒屋を探した。
ひとえに年金暮らしの身であることが、その理由。
琵琶湖八珍とは琵琶湖で獲れるビワマス、コアユ、ニゴロブナ、ハス、ホンモロコ、イサザ、ビワヨシノボリ、スジエビのこと。
今回はこのうちビワマス、コアユ、スジエビを除いた5珍を味わうことができた。
大昔、フナのなれ鮨というものをお土産にいただいたことがあり、包みを解いただけで鼻腔を刺激してくる強烈な匂いに、口に運ぶどころではなく、それでも無理して鼻をつまみながら食べては見たが、その塩辛いことと言ったら…
その時、2度とごめんだと思ったが、あれから幾星霜…
怖いもの見たさも手伝って店を探した甲斐があったというべきか、恐る恐る口に運んだなれ鮨から匂いは消えていて、味ときたら塩加減もほどほどで、中の卵の味も相まって日本酒のつまみに絶好の一品となっておりました♪
狐につままれた感じ…
亭主がこちらもどうぞとニゴロブナの定番なれ鮨以外に、ハスという魚のなれ鮨も出してくれ、こちらも塩辛いものの、ニゴロブナ同様の「酒盗」ぶりだった。
近江の地酒も堪能し、旅に出て地元の味を堪能する喜びを噛み締めることができた宵でありました♪


近江商人の豪邸が並ぶ新町通りの佇まい


正面に見える山は豊臣秀次の居城のあった八幡山


新町通で見た商家の店先

八幡堀の堀端に出る

ここらは時代劇の猿詠メッカだそうだ

お堀巡りの観光船がゆく

確かに電線など余計なものがない

僕らも観光船乗り場に向かう

日牟禮八幡宮の大鳥居

白雲館 明治10年に建てられた八幡東学校をリノベーションした観光案内所だそう


船から見た景色

春はサクラ吹雪の中を行くことになるのだろう

ロープウェイで八幡山に登ってみる

眼下に見える集落


午前中はモヤが出て霞んでしまっていたのが残念

モヤの先にかすかに対岸の街並みが見える

八幡山を降り、日牟禮八幡宮参道の老舗和菓子店の緋毛繊の縁台に座る

昼ごはんがわりのぜんざいが美味しかった

八幡宮から15分ほど歩いてラコリーナ近江八幡というところへ


建物の巨大な屋根が草で覆われている
屋根の上には木も生えて…

建物の奥に出て振り向くとこんな感じ


そして中央に広がる円形の空間の反対側にはこんな建物が…

天空の城ラピュタを思わせる

ジブリのような世界観といったらいいのかてん

日牟禮八幡宮参道の和菓子屋がやっている施設だそうで、バウムクーヘンを焼いたり、カステラなどのお菓子が作られたテーマパークのようなところだった
平日だがとても混んでいた

ニゴロブナのなれ鮨

ハスのなれ鮨

ホンモロコを焼いて酢味噌でまぶしたもの

イサザの卵とじ

ビワヨシノボリの佃煮
以上、琵琶湖五珍 残り三珍はまたいつか…




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