海辺の自転車道は堆砂の山がまだ残っていて通行不能のため、仕方なく内陸へ。
思案の結果、もう一つの海辺である山下公園まで行って戻ってくることにした。
現役時代、それもデスクワークについていた今からかれこれ35、6年くらい前、気候の良い季節に気が向くと会社のある関内まで自転車通勤したことがある。
鎌倉の自宅から会社まで約23km。
ときどき走る大磯の海辺に建つ旧吉田茂邸前辺りまでの距離が28kmだから、大したことは無いのだ。
ただし途中、「七曲」(ななまがり)という、名前を聞くだけでおぞましい坂道があり、もうソコソコの年月が経っているのだから擦り減ってなだらかになっていないかと期待したが、ムリだった。
もう一つ、海辺の自転車道と決定的に違うのは車と人に注意を払わなければいけないこと。
なので出来るだけ幹線道路は避けて、住宅街の道を行くのだが、必然的に速度は落ちる。
気楽さを選ぶか、時間を取るかだが、急ぐ旅じゃなし、ゆっくりのんびりがイイ♪
ということで、通勤に使っていた当時は横浜港からすぐ近くの会社まで1時間15分程度で着いていたが、この日は寄る年波もあって2時間余りもかかってしまった。
ヨコハマの最高気温は午後1時の29.3℃だったそうだけど、風を切って走るので、暑さはほとんど感じなかった。
かくして長い時間自転車を漕いでいると、体中の毛細血管の隅々まで血液が巡っているのが実感できて、とても気分がイイのであります♪
距離は往復49kmで、大した距離ではございませんでした。
大船駅前を通り、笠間十字路を抜けるとイタチ川べりの遊歩道に出る
「七曲」の長い上り坂を息を凝らして登り切ると、鎌倉街道は平たんな道が続く
鎌倉街道は交通量が多いので1本内側に入った住宅街の道を行く
わき道が多いので速度が上げられないが、のんびり走れるのがイイ
やがて大岡川と日野川の合流点に差し掛かる 水分補給しつつ、しばし休憩
川面をの覗くとカルガモがのんびり泳いでいる
カルガモがいるすぐ上の小公園では近所の保育園児たちがちーぱっぱ
弘明寺商店街を横切り
大岡川沿いに植えられた桜並木の道を行く 桜木町駅前で横浜港に注いでいる
花見のシーズンになると東京の目黒川並みの賑わいが出現する
川沿いにずんずん進むとやがて蒔田公園に至る
かつて、この公園はヨコハマのメーデー中央会場として使われていた
今、メーデーなんてやってるのかね?
勝枝のヨコハマのメーンストリート・伊勢佐木町通り
伊勢佐木町は1丁目から7丁目まであり、1~4丁目は平日でもホコ天
守らない人が多いが「自転車は降りて押せ」という決まりになっている
青江三奈の伊勢佐木町ブルースの歌碑の写真を撮り、わき道にそれる
伊勢佐木町通と並行する大通公園を行く
かつて運河が流れていた
根岸線関内駅を通り越すと、駅の脇にある旧横浜市庁舎で解体工事が始まっていた
ベイスターズ通りを行く
ここがボクの拠点だったビル
会社の斜め横に去年出現した11階建ての新築ビル
全ての地上構造部材(柱、梁、床、壁)を木材で建てた高層純木造耐火建築物で、日本では最も高いビルだという
木造と言えば五重塔だが…
直ぐ近くの日本大通りに出る
この奥に「象の鼻」がある 左の塔は神奈川県庁
「象の鼻」と呼ばれる弓なりに湾曲した突堤 明治の開港初期から存在する突堤で、公園になっている
夜景のきれいな場所
赤レンガ倉庫とは目と鼻の先
船の上からヨコハマの街並みを見ると、何年か前までは横浜税関の塔(右の白い建物)と県庁の塔(左の茶色の建物)くらいしか目立つものは無かったのだが…
山下公園前のイチョウ並木
山下公園前の歩道
ここを歩く時、船を見ながら公園内を歩くか、それともこの歩道を進み、緑のシャワーを浴びるか迷う♪
大桟橋に大型客船の姿は無かったが、小さく見えている船は横浜港一周のレストラン船で、つい先日引退したばかりの「ロイヤルウイング」
かつての関西汽船の「くれない丸」で、「瀬戸内海の女王」として大阪~別府間の瀬戸内海航路に就航していた客船だから乗ったことがある人は少なくないはず
ボクは昭和40年の修学旅行の帰り道、別府から大阪まで夜中に乗船した記憶がかすかにある
ご存じ斜張橋のはしり、ベイブリッジ
重要文化財・氷川丸
1973年5月27日 噴水の奥にあるホテルで華燭の典を上げたのでござりまする
あの日は「仏滅」でございました
噴水の中に立つ像は姉妹都市のカリフォルニア・サンディエゴ市から贈られたもの
中華街の行きつけの店で昼飯にしようと思ったら「水曜定休」だった
日本大通りに戻ってハンバーガーをテイクアウトして路上のイスで食べた つくねバーガーにきんぴらゴボウがトッピングされたやつ 案外イケましたな♪