表紙の帯には「誰かに話したくなる身近な雑草の100の雑学! 」とあり、「そだねぇ~」とならうことにした。
まずは「ワルナスビ」。
名前からしてとんでもない名前をつけらたものだと思いながらよくよく写真を眺めたら2週間余り前に茅ケ崎の里山公園近くで見かけたものにそっくりで、茎にトゲまで生えているから間違いない。
思わぬところで名前を付き止めることが出来た。
これがそのワルナスビの花で、花を見かけた時に気づかなかったが写真にはトゲがちゃんと写っている。
このトゲは軍手をして草むしりをしても痛い思いをさせられるほどだという。植物界の泰斗・牧野富太郎博士が名付けた北米原産の帰化植物だそうだ。
全草に毒があり牧草に混ざると家畜が中毒を起こしてしまうから一大事である。
地下茎で増えるから除草がしずらくトラクターで耕せば地下茎がちぎれちぎれになって、ちぎれたところから芽吹くためかえって増やしてしまうことになるそうだ。
また種子の寿命は100年以上とされているそうで、根絶は難しいんだそうである。
その名のとおり「悪」で始末に負えない雑草なのだ。
こうして知るだけでその憎たらしさぶりが伝わってくるというものである。
憎まれっ子世にはびこるとはよく言ったもので、可愛らしい花を咲かせておきながらその憎まれ役のチャンピオンみたいな植物なのだ。
英名はhorsenettleといい「馬のイラクサ」という意味だそうだ。
ワルナスビはイラクサの仲間ではないが、イラクサにはトゲがあり、刺さるとイライラすることから日本語の「苛々する」の語源となったそうである。
まさかと思って辞書を手繰ってみるとちゃんと載っていた。
「ヘぇ~! 」なのだ。
もう一つだけ。今度は「ほぉ~! 」
原っぱや乾いた水田で早春に見られる一面のクローバーには心惹かれるものがあるが「シロツメクサ」が正式名称である。
主に三つ葉だが時々四つ葉が混じる。
これが〝幸せのシンボル〟の「四つ葉のクローバー」となったのは聖パトリックが三つ葉を愛・希望・信仰の三位一体に例え、四枚目を「幸福」と説いたことに由来するそうな。
四つ葉の発生は突然変異のほかに踏まれることによって成長点が傷つく奇形の場合もあるそうで、よく踏まれるところで四つ葉は見つかりやすいという。
「幸せというものは踏んづけられて育つということか」という蛇足? まで記述されている。
まっそれはそれとして、ほぉ~! と感心したのは江戸時代にオランダからガラス製品を持ち込む際に割れないように緩衝材としてこの草が詰められていたんだそうな。
だから「詰め草」って言うんだって!
ということで「へぇ~! ほぉ~! 」の記録という訳でござりやす。
お後がよろしいようで、以下にお口直しの花々を並べてみとうございまする。ほんじゃ。
鎌倉駅前の大巧寺。別名安産の守り神「おんめさま」として女性の来訪が多い所。山門をくぐった先の参道にはアガパンサスが揺れる
恥ずかしながらのピンボケだがムラサキシキブの花を初めてしげしげ眺めた
アマギノクサキ
コエビグサ
ハスのつぼみの先がほんのり赤みを帯びて
ヤナギハナガサとキキョウ
オミナエシとキキョウと糸のようなススキの葉と…。まだ秋は早いよ!
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