かつて初出場した1998年のフランス大会でも監督交代があったけれど、アジア最終予選で躓いた加茂周が突如解任されてコーチの岡田武史に代わったのは、それでも半年の猶予があったのだ。
しかも、加茂は出場を危うくしかけたが、今回解任されたハリルホジッチは予選グループ1位でW杯の切符を手に入れているのだ。
だから電撃解任にはびっくりさせられた。
いろいろと理由を挙げてハリルホジッチに伝えたようだが、ボクらに伝わってきた理由は判然としない。本人にしてもキツネにつままれた思いなのだろう。
日本サッカー協会を相手取って賠償金額1円を求めて訴訟に踏み切ったのは、裁判の過程で解任理由をはっきり示してもらいたいということのようである。
無理からぬことだと思う。ボクは提訴に理解を示す。
そもそも外国人に指揮をゆだねるのだから、多少の考え方の違いやものの考え方に相違があるのは織り込み済みじゃァなかったのかい。
そりゃ双方とも生身の人間なんだから、多少の軋轢は生じるだろうさ。
だけれども、それを互いが主張し始めたら単なる好き嫌いだけでこういう問題は起きてしまう。それではいくら何でもわがままに過ぎるってもんだ。
監督と選手との間の意思の疎通がどうとやらなんてことは、あらゆるバックアップを担うサッカー協会が監督・選手双方を注意深く見守ることで防げる類のものである。
何のために強化委員会を設置しているんだ? おまけに強化委員長のポストにいた人物が後任監督に就いたのだ。
で、西野朗がどんな采配をするのか通目したが、以前のようにボールをキープしてパスを回すばかりでなかなかゴールを狙わない、いや、狙えないサッカーに逆戻りしてしまった。
頭に来たのは横パスやらバックパスが目立って、サッカーはゴールにボールを運ぶゲームであって上手にパスを回してその技術をきそう競技じゃないってことが分かっていないんじゃないかという点だ。
ハリルホジッチの指示は如何に早くボールをゴールまで運ぶか、だったのだ。
これは至極、明快である。
相手の守備陣形が整うより前にボールをゴール前まで運べれば、それだけゴールが生まれる確率が高くなるのは中学生のサッカー部員でもわかることなのだ。
どんなに上手にゴールから離れたところでパスを回してつないだって、点が入らなければ何にもならない。
おまけに、たまに訪れる絶好のシュートチャンスも決められない。
昨日はそんな退化したサッカーを見せられたのだ。
おまけに召集されたのは〝昔の名前で出ています〟のメンバーが中心とあっては4年前のブラジルでのサマは何だったんだ、またあの再現か? とほとんど絶望的な気持ちにさせられる。
ハリルホジッチが抜擢してきた若手有望株で選ばれたのは井出口くらいで、それ以外の姿はどこにもなかったことと併せ、もう2週間後には始まってしまうロシア大会への期待が一気にしぼんでいく。
バラにはないデルフィニュームのブルーに吸い込まれそう
ホタルブクロも開いた
この真っ赤なゼラニュームはもうずいぶん長い年月咲いてくれている
鉢植えから直植えにしたら元気と勢いが増したカンパニュラ
あと少しでナンテンの花も開く
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