家を4日間空けていたので、戻ってみると何種類かのバラはもう花が終わりかけていて見る影もない。
変色したり花びらが一部散ってしまった落ち武者のような姿は早々に取り除いてやるのが武士の情け、いやバラ好きの情けってものである。
1輪ごとに、一房ごとに「ありがとね」とか「ごくろうさん」などと実際には声に出さないけれど、そういう気持ちを込めて花柄を摘んでいった。
今年もよく咲いてくれたという安ど感と、これで盛りの1番花はおしまいか、という一抹の寂しさを抱きながら…
写真の明るいピンクの小花は妻のいとこの奥方から20年ほど前にプレゼントされたもので、バラ好きの奥方がいろいろ交配してつくり出したつるバラが今でも元気に咲いてくれている。
しかも、フェンスに絡めた状態で左右に4mもシュートを伸ばすほど旺盛な株である。
病害虫に強い品種だったのでここまで長生きしてきたんだと思うが、もちろんわが家のバラの中で一番の古株である。
ボクがバラづくりにのめり込んだのはたかだか5、6年前からだが、ろくに肥料もくべてやらなかった放任期間をじっと耐え忍んできた〝愛い奴〟なのだ。
放ったらかしの期間が長かったせいなのか、それとも持って生まれた質なのかは分からないが、5月も中旬を過ぎないと咲いてくれない寝坊助で、今盛りを迎えているわが家のラストランナーである。
名前がないのが玉にキズで来年の開花までには名前を付けてあげなくては。
門柱に絡めていて4月の半ばから咲き始めていた「バレリーナ」もご覧の通り。一部を残してきれいさっぱり花柄を摘んだ。
四季咲きのはずだが初夏のようなわけにはいかず、ポツリポツリとしか咲かないかもしれない。また来年ね。
花柄を摘んだ後はお礼越えを根元にくべておかなければならない。
お疲れだろうから、体力回復に努めてもらわねば。
フウロソウがたくさん咲き出した。これから夏の暑さにもめげず、初冬の入り口辺りまで咲き続ける。
どういう経緯でここに植わっているのか忘れてしまったが、小花を咲かせるダリアで名前は分からないが、春先に株元に肥料を透き込んでおいたところ再び元気を取り戻したようで、まだ蕾もたくさん残っているから次々花開くことだろう。
出来るだけ花を絶やさないようにしていくのも楽しみの一つである。なんてったって花咲じじいを自認しているのだ。自身の花はとっくに盛りを過ぎて散ってしまったし…
今はこうやって2番花を咲かせているってわけサ。
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