全国のJRの普通列車（快速を含む）に定額の安い料金で乗れる「青春18きっぷ」。
カネはないけど閑はあるという旅好きの学生や時間はたっぷりあるという放浪願望・旅好き鉄道好きロージンにはもってこいの切符で、10,000円余り払ってこの切符を手に入れさえすれば、任意の５日間どこにでも何回でも列車を利用できるという、実にありがたい切符である。
やったことはないが、最北の北海道・稚内から最南西端の鹿児島・枕崎まで鈍行さえ使えば乗り降り自由で行けてしまう。（乗りっぱなしで2日間かかるらしいが…）
今年も冬休みを中心にした期間限定で冬のバージョンが発売されることになった。
ところが…
発表内容を知ったマニアの間ではネットを中心に困惑と疑問の声が噴出している。
どういうことなのか…
変更点を簡単にまとめてみると
〇自動改札機の使用が可
〇自分で利用する期間を決め、連続使用が前提
〇従来の5日間版（12,050円）に加え、3日間版（1万円）を発売
〇複数人で使えたのがダメに
〇快速列車の指定席（例えば快速リゾートしらかみなど）が利用可能に
従来の切符は一人で使うなら5日の範囲でなら、飛び飛びの日でもよかったが、新切符では連続して使わなければならなくなった。
だから、旅の途中で途中下車した町が気に入り、そこで予定にない1泊を加えてしまっても、3日目から2枚目の切符を使って旅を続けられた。
しかし、新しいルールでは「連続した5日間」ないし「3日間」だから、2日目の切符は無効になってしまう。
それに12,050円の5日間用は料金が据え置きで1日あたり2,410円だが、3日間用は1日あたり3,000円超もする割高さである。
そして従来切符は個人でも使えたし、複数人でも使えたのに、個人限定になってしまう。
雪見酒でも飲もうと上越国境を越えて新潟まで5人のグループで向かうとすれば、18きっぷがあれば往路分が賄え、もう一セット買えば帰りも2,410円で帰ってこられた。
わが家では山の神と2人で往復使うと1枚余るので、これはボクが比較的近場で使ったりしていた。
何せ、同じ日のうちなら乗り降り自由、何度でも、どの路線でもOKなのだから、ただ鉄道に乗ってさえいればいいという人にも絶好の切符だったのである。
ということで、ネット上では「大改悪だっ！」「廃止への一里塚じゃないのか」などと、JRの真意を測りかねつつ、不満が充満している。
ボクもその一人で、ボクの利用法は連続使用ではなく、飛び飛びに気が向いたら列車に乗ってどこかに出かけるという、誠に自由気ままな使い方をしてきた切符で、この切符を手に入れるとワクワクしたものだったし、大いに重宝させてもらってきただけに、今、がっかりしている。
見た目はジジイのボクだが、今だって青春してるんだっ！ オレの青春を奪うなっ！と言いたい。
JR各社には青春18きっぷの世話になった職員はいないんだろうか…
猛暑・酷暑で散々だった我が家のバラ
11月に入ってようやく息を吹き返してきた
ブラッシングアイスバーグにもたくさんのつぼみが付き、小ぶりながら艶やかな姿を見せている
