過ぎ去りし6月のことだが、一目ぼれして買ったつるバラ(今、名前を思い出せないが…)を庭に植える際にちょっと場所を譲ってもらったスイセンの球根から青い芽が伸びている。
スイセンの時期はとっくに終わっていたので、掘り上げたまま風通しの良いところで乾かしておいて冬が来る前に埋め戻せばいいと思っていたのだ。それをすっかり忘れていた。
日当たりの良いところにある株ならボチボチ咲き始めるころである。今から植えて大丈夫だろうかという危惧はあるものの、このまま放置しておくわけにもいかない。まったくドジな話だ。
そればかりか、通信販売で買ったアネモネとチューリップの球根も随分前に届いているのだが、これもまだ庭に植えていない。
もたもたしているとチューリップの球根からも芽が出てきそうである。
同じく通信販売で注文したものの、到着が遅れていたエキナセアの「グリーンジュェル」の苗2本が昨日やっと届いた。
種から育てたパンジー4種も天候不順を乗り越えて何とか育っている。その数は100本を超えていて小さななポリポットの中で今や遅しと定植を待っている。
幸いなことに1本もダメにならず、やや生育不良気味の株は散見されるものの、定植しさえすれば大きく育つのは経験から分かっている。
ポットの中で花をつけ始めている株もあるし、こちらも「早くしておくれよ」とボクを促すのだ。
そろそろ神輿を上げないと…
いくらなんでも時機を逸してしまう。
年が明ければバラの剪定が待っている。きれいな花を愛でたいならそれなりの世話を焼かなければいけない。
太平洋沿岸に好天をもたらす西高東低の冬型の気圧配置が例年に比べて安定しないものだから、晴れの日を選ばなければいけない
こんなところにも地球環境の変化が表れているのかと思うのはナーバスに過ぎるのだろうか…
とりあえず今日は晴れそうである。
遅れ気味だった鎌倉の紅葉が少しきれいに色づいてきた。
と言っても、2度も大型台風に襲われて痛んだ葉はそのままだし、軽い塩害にも遭っているので、その辺は割り引いて見なければいけない。やはり例年に比べると若干物足りなさを覚える。
(居士林のモミジ越しに仏殿を見る。見出し写真は居士林の門)
それでも昨日の日曜日の円覚寺は観光客でごった返した。
確かに紅葉シーズンの掉尾を飾る錦秋…と言えば言えなくもない。
外国人観光客の姿も多く、境内には外国語が飛び交っていた。
モミジの奥に写っている建物は仏殿だが、ここで午前10時過ぎから「成道会」の法要が行われた。
12月8日は釈迦が悟りを開いたとされる日で、仏教では大事な日であり、成道会法要は欠かせない行事なのだ。
ボクは同じ時間、坐禅会場の方にいたので参加できなかったが、9時からあった日曜説教坐禅会の横田南嶺管長による今年最後の説教を聞いた人の中にはこちらの法要に参加した人も少なくなかったようである。
昨夜寝る前に、ちょっとパソコンを開いて円覚寺のホームページをのぞいてみたら、横田管長がこの日のことを書いていて「12月8日は午前1時ころに僧堂の臘八大接心が終わり、そのあと少し仮眠をとって午前9時から大方丈で日曜説教。朝の冷え込みが厳しい中を方丈にも廊下にも満員の皆さまでした。疲れたなどとは言っていられず、思わず力が入りました。その後は仏殿で引き続き成道会…」とあり、驚いた。
臘八大接心というのは禅宗でも最も厳しいと言われる集中坐禅修行で、12月1日から8日未明まで、昼夜を分かたず、横に臥すこともなく、ひたすら坐禅・修行に没頭するもので、僧堂師家を務める横田管長は雲水たちを率先指導していた直後だったというわけだ。
50代半ば。気力体力ともに最も充実している時期と言えばその通りだが、8日間ロクに寝てないわけだから、並の体力、神経では勤まるわけがない。
そんなわけで、ボクはそうした厳しい雰囲気をちょっぴり感じるだけで身が引き締まってしまう。
若ければ、ちょっとあこがれたかもしれないなぁ…臘八大接心。
(写真は黄梅院前から佛日庵を見る)
イチョウの形が不自然だけど、モミジとイチョウが同時に色づくのは不自然じゃなくて、こういう光景こそ待ち望んでいるものだ。
以下は円覚寺境内から見た富士山
伝宗庵(北鎌倉幼稚園)脇から
伝宗庵からのズーム
白雲庵前から