秋の鎌倉寺巡りその8は扇ガ谷の英勝寺。
鎌倉唯一の尼寺で、江戸城の元となる城を築いたことで知られる太田道灌から数えて4代目の康資の娘にして家康の側室だった「お勝の方」の英勝院の創建。家康の死後、三代将軍家光に願い出て父祖の地である現在の場所を賜り、その後歴代水戸徳川家の姫が住持を務めてきた浄土宗の寺。
かつては法要などがあると材木座にある同じ浄土宗の光明寺の男性僧侶がやって来て住持である姫の代わりを務めていたらしい。
何せお姫様だから人前には出ないんだそうな。
法事で大勢の人の前に顔をさらし、さらに経を唱えるなんて「出来ませんわ、そのような事!」。
左手に立派な門があるがそこは締め切り
拝観希望者は腰をかがめてここから入るしかない 頭が高くっちゃ入れてもらえないのだ
花の寺でもある
仏殿正面の扉のガラス窓の一部が開くようになっていて本尊の阿弥陀三尊を拝むことができる(仏殿は国の重要文化財)
阿弥陀三尊は徳川3代将軍家光の寄進
讃岐高松藩主・松平頼重(水戸光圀の兄)によって建立された山門(これも国指定の重文)左手の木はカラカエデの巨木 カラカエデはトウカエデともフウとも言う
堂々たる門
後水尾天皇の筆になる扁額
カラカエデの巨木とその奥には太子堂と聖観世音菩薩をまつる祠が並んでいる
聖観世音菩薩をまつる祠
祠堂の裏のやぐらに安置されている石仏
右手の階段の奥の一段と高い場所に聖観世音菩薩をまつる祠と太子堂がある
「入口」という文字に何の?と興味を引かれる
洞窟が穿たれている
ちょっと首をすくめ腰を少し屈めれば立ったまま歩けた
洞窟の中から見るトウカエデと山門
「袴腰」という珍しい様式の鐘楼も国の重要文化財に指定されている
木々に囲まれた仏殿
覆い堂で覆われた祠堂は日光・東照宮のような豪華絢爛の装飾が施されている 何せ御三家だものな
(覆い堂のガラス越しにしか見ることができないので見えるのはこれだけ もちろん全体像は見えない)
孟宗竹の竹林
修学旅行の高校生のグループが竹林の中の通路にそって設置されていた竹の一部をふざけていて壊してしまい、騒いでいた
知らん顔して去ったのか、それとも正直に寺側に申し出て謝ったか…その後のことは知らない