今夏、わが家の家庭菜園…(と呼べるほどでもないが)、農協の直売所で買ってきたミニトマトの苗3本を〝元手〟に、芽掻きした脇芽を次々に土に挿しては増やす方法で株を増やし、随分と収穫させてもらい、確か1本140円くらいだったと思うのだが、それも十分にペイしておつりがくるほどだった。
その第一世代は八月半ばで役目を終え、後を継いだ2世たちももはやくたびれてきて、今や第三世代とも呼ぶべき孫の代に世代が移りつつある。
その孫世代が今花盛りで、暑い夏が好きなくせに朝晩の最低気温が20℃そこそこに下がっているというのに、大いに期待を高めさせてくれている。
と言っても、最盛期のように花が咲いたらサッサと実が膨らむような効率の良さは影を潜め、ましてや収穫できるようになるまで相当待たされそうだが、季節に抗うように健気に咲く花を見ると、それはそれで応援したくなるのが人情というものだ。
緑のカーテンとしてこの夏の強烈な太陽の光を和らげてくれたゴーヤの葉はさすがに生気を失いつつあって、黄ばんだ葉や枯れ葉が目立つようになってきている。
そろそろ撤収作業に取り掛かることを考えた方がよさそうである。
そういう時期のミニトマトの花の盛りだけに、余計にその奮闘ぶりが目を引くし、応援したい気持ちが高まるのだ。
猛暑のため例年に比べてひと月遅らせたパンジーの種蒔きもようやく済ませ、
1週間経った今、苗床に使ったピートバンには可愛らしい芽がたくさん頭をもたげつつあって、花咲爺にとって一番嬉しい時を迎えている ♪
こいつらこそ愛いヤツであり、添い寝したいくらい愛おしい。
彼らには20℃そこそこの気温はまさに発芽にうってつけで、種蒔きと気温低下のタイミングがどんぴしゃりに合致したことがまた嬉しい。
大好きな夏が去っていくことはつらいことだが、次の夏が来るまで、こうやって何がしか楽しみを見出して行ければと思うのである。
それにしてもコロナで巣ごもりを余儀なくされ、どこにも出かけられず、友人と親しく酒を酌み交わすこともはばかれるような状況の中では、ささやかな楽しみをいくつ探し出せるか…
年の功も問われるってところだろうか。
と言いつつ、経験だけでは多分対応しきれないだろうから、頭も柔らかくしておかないと…その辺が肝なんだろうね。