昨日は雨こそ落ちてこなかったものの、南西の8~9mの風が吹きすさんだ日だった。
窓を開け放して室内に風を入れたくても強すぎて鬱陶しいことこの上なく、締め切ってしまえば蒸し暑くてかなわない。
遅れているゴーヤのネットを張りたかったのだが、そんな気にすらならなかった。
散歩も断念しグダグダ過ごしていたが、積読状態にあった大佛次郎の『鞍馬天狗』シリーズの「角兵衛獅子」が目に留まり、そうだ、これを読もう!と言う気になる。
『鞍馬天狗』は今から99年前の1924年(大正13年)に「鬼面の老女」でスタートした大衆時代小説で「角兵衛獅子」はその3年後の1927年の少年倶楽部に掲載された歴史的記念碑みたいな作品であり、その後に登場するヒーロー「月光仮面」のモデルにもなった。
鞍馬天狗が登場する際に颯爽とまたがった馬の代わりに、月光仮面はオートバイに乗って登場するのだが、馬がオートバイに代わっただけで基本線は何も変わっていない。
つまり日本中の少年たちを熱狂させるヒーローの原型、元祖的存在が鞍馬天狗なのである。
かくして晴耕雨読ならぬ晴耕"風"読になったのだが、こういう思いがけないシチュエーションの下での読書も案外ハカが行くものなのだ。
今朝も昨日の名残だろうか、まだ風が強い。
となると、今日も"蘇った天狗"に没入することになるのだろう。
円覚寺の坐禅から戻ったら残りのページを片付けるとするか。
「お~ぃ 杉作 待ってろよぉ~」
わが家の石垣に垂れた植物にこんなコンペイトウのような花が咲いた♪
直径1cm足らずの花が無数に咲いている♪
花の名は「アスパラガス スプレンゲリー」
野菜のアスパラガスの園芸種で南アフリカ原産
和名は「スギノハカズラ」
花が終わると小さな実が生り、真っ赤に熟すと明るい緑の葉によく映える