穏やかな日が続いたので2日続けて相模川河口まで自転車を漕ぐ。
江ノ島の対岸かから伸びる太平洋岸自転車道の一区間の湘南海岸自転車道をメーンに走るのだが、わが家から河口までほぼ20km。
往復すると40kmになる手ごろな距離だ。
直ぐ脇を国道134号が並走しているが、幅30m~50mある松林が目隠しと防音壁になってくれていて、車の騒音はよほど気にかけないと聞こえない。
国道と反対側は広い浜辺と波打ち際が延々と続き、その視界の奥には箱根連山を従えた富士山がそびえ立つ。
潮騒の音を聞き風を切って走ると、例え胸の奥に何かつかえるものがあったとしても消えてしまうし、頭の中が空っぽになるようで、実に気持ちがいい。
実は走る前に若干躊躇があった。
どうせロクに走れないだろう…そう思ったのだ。
2月下旬から3月にかけて春先特有の南西の強い風が吹き荒れる日々が続いていた。
これは例年のことで、強い季節風が吹く度に自転車道は砂に埋まってしまう。
その徐砂作業は遅々として進まないことが多く、1、2か月放置されたまま通行不能が続くなんてこともザラに起きていた。
多分去年からだと思う。責任者が変わったんだと思う。
堆砂があればすぐに重機が出動して幅4mの道幅のコース上に積もった砂をどけてくれるようになった。
まさに「すぐやる課」の土木版で、これには拍手喝さいを送る気分なのだ。
お役所仕事はこうでなくっちゃ。
この自転車道は海沿いの気持ちの良いコースのためか、休日は散歩する人、ジョギングする人、自転車を漕ぐ人で大いににぎわう。
もちろん幼児から杖を頼りの老人まで、年齢層も様々なのだから、行政がこまめに気を配るのは当然のことなのだ。
湘南海岸・辻堂にあるアメダスの記録によれば2日連続して走った最初の17日の最高気温は20.3℃。しかし昨日は4℃も低い16.2℃にしかならなかった。
でもこれは午後2時過ぎの気温で、ボクが出かけた10時半過ぎはせいぜい14℃くらい。
走り始めて「ん、寒いな!冷たいな!」と思ったのだが、どうせ気温はもっと上がるだろうとタカをくくってそのまま走り続けたものの、結局は大して上がらなかった。
寒さの原因は自転車で巻き起こす風と短パンから露出する素肌の太もも。
おかげで体温をだいぶ奪われたみたいだ。
こういうのを‶〇〇の冷や水〟って揶揄する向きもあるんだろうな。
まっ、今朝起きて見ても風邪の症状は出ていないから大丈夫のようだが、コロ公が大きな顔をしている時にややこしいことにならないよう注意しなければ…
今日はヤマザクラの咲き具合を確かめに広町緑地や尾根伝いの道を散策してくるつもり♪
見出し写真とほぼ同じ場所の3月1日の様子はこんな感じ
左側の堆砂の下に高さ1.5mの防砂柵が埋もれてしまっている 右端もこれだけの堆砂があると歩くのにも足を取られ、まして自転車は走行不能
9日になると1mほどの幅で砂が除去されたが、自転車のすれ違いは速度を落としてやっとできる程度
左上に防砂柵のてっぺんがチラッと見える
相模川右岸の河口と富士山
河口に架かる国道134号の湘南大橋と丹沢山塊
こちらは水温む片瀬西浜