八「おや、熊さん、ニヤニヤしちゃってどうしました?」
熊「おぉ、八っあん。驚いたねぇ!」
八「何がだよ? じらさないで教えてくれよ」
熊「原子力規制委員会の委員長さんが怒り心頭に発して頭から湯気出してんだよ」
八「えっ! そいつはてぇ~へんじゃねぇ~か。どういうことだい?」
熊「あのな、新潟にある東京電力の柏崎刈羽原発での出来事だよ。原発には地震や津波の被害から原子炉を守る様々な防備が施されてるのは知ってんだろ? そういう安全確保のための防備施設の一つにテロ防止のための設備・装置があるんだよ」
八「ふ~ん、そりゃぁ重要なシロモノだね」
熊「おうよ、重要よ。重要も何も最重要の一つよ」
八「それがどうかしたってんだな」
熊「とんでもねぇ~ことが起きてたんだよ。つまりな、もし原子炉が乗っ取っられて制御不能に陥ったら大変なことが起きちまうだろ。フクシマは津波が原因だったが、テロリストってのも大変な脅威なのさ。だからそういうことが起きないように原発はどこでもテロ対策を取ってんだよ。苅羽原発じゃぁ、そのテロリストの侵入を防ぐ様々な防備が壊れていて1年以上も放置されたままだってんだよ」
八「ひぇ~! それじゃ何かい、壊れたままの1年の間にもしテロリストが侵入しようとすれば簡単に出来ちゃったってわけかい?」
熊「そういうことになるなぁ」
八「それで委員長さんはカンカンに怒ったんだな」
熊「その怒り方が半端じゃねぇ~んだよ」
八「ん !?」
熊「記者会見でこういう言い方をしたんだよ」
八「何っていったんだよ」
熊「『(東電は設備が壊れたのに気付いて代わりの設備を用意したが)代替措置は誰が見ても非常にお粗末なものだ。分かっていてちゃんとしたものをやらなかったのか、知識が足らなかったのか、ナメめているのか。そこに非常に強い関心を持っている』って言ったんだよ」
八「へぇ~!、こりゃぁ相当なもんじゃねぇ~か。激しい口調だねぇ~。ヤクザのケンカならいざ知らず、国の機関の正式な記者会見での発言だろ。たまげたね。よっぽど腹に据えかねたんだろうな」
熊「だろぉ~!。あのフケタ(更田)さんていうんだよ、委員長さんは。おいら見直しちゃったよ。エールを送るね。これからもこの調子で頑張ってくれっ、て」
八「そうだよな。おいらも同感だよ。そもそも東電はナメ切ってるよな。なんかちょっと前にも不祥事が明らかなになったんじゃなかったっけ? あれも同じ柏崎苅羽原発だったよな」
熊「あぁ、原子炉の心臓部の中央制御室に他人のIDカードを使って入室した社員がいたのがバレたんだよ。しかも勝手に他人のロッカーを開けて持ち出してたんだぜ。呆れ果てて開いた口がふさがらないね」
八「今回の委員長さんをカンカンに怒らせたテロ対策の件と言い、他人のIDカード事件と言い、東電って言うのはその程度の安全管理意識しか持ち合わせていないってことがバレバレになったってことか」
熊「その通り! そもそもフクシマだって大津波が来るってことは報告されていたのに無視した結果がメルトダウンさ。特に原子力発電所は他の発電所と違って安全対策は何よりも優先されなきゃいけないはずなんだ。ちゃんとしたルールを作って、それを厳格に守り実行することが何より重要なんだ。しかるに東電の安全意識ってのは…フケタ委員長が怒るのも無理ないってことさ」
八「ということは、東電には原発を運転する資格が全くない!ってことだな」
熊「オイラもつくづくそう思うね。これでもう仏の顔も何度目だ? 酷すぎるよ、東電は!」
昨日の富士山はボォ~ッと霞んでいた まさか黄砂のせいじゃないだろ=湘南・片瀬西浜から(見出し写真も)