今朝も起きて見ると南寄りの強風が木々の梢を大きく揺さぶっている。
昨日の昼過ぎから降り出した雨と一緒に風が強まり、10m前後もの強風が休みなく吹き続けていて、昨夜などはまるで台風がやって来ているかのような不気味な風切音さえ立てて吹き荒れていたものが、夜が明けても尚、吹き続けているのだ。
天気予報を見ると、この風は止むどころか7月になったばかリの今日も1日中続いた後、明日は雨こそ上がって梅雨の晴れ間が出るらしいが、風はさらに強まって13~14mもの風が1日中吹きすさぶと予測している。
もはや嵐じゃないか。しかも三日三晩 !
一昔前までなら、梅雨と言えば「しとしと」で代表されるような形容詞で事足りる穏やかな雨の降り方が定番だったのだが、昨今は「何もそこまで…」と顔をしかめたくなるような激しい気象をもたらして、これはもう日本人の感性とは相いれないんじゃないかと思わせるような荒々しいものに変わってきたように思える。
なにも梅雨時に限ったことではなく、四季を通じての変質というものが顕著になってきたように感じられる。
それゆえに、かつて日本の穏やかな気候風土がもたらした繊細さが売りの文化や生活のしきたりなどはこういう気象の変化に追いついていけるのか、はなはだ心配ではある。
確かに世の中の、特に大自然というものに不変のものなどありはしないし、つまり「無常」という単語こそがキーワードなのだから、何も嘆いたり不安がったりすることも、ましてボヤくことに何の意味もないのは分かっていることで、こうした変化そのものが宇宙の摂理のひとつなのだと受け止めるしかない。
…と、ここまで書いたところで、急に雨が止み風が弱まったようだ。
で、一つ気になることがあって、このスキにベランダに出て「ルドベキア・ヘンリーアイランダース」という今年初めて育てている鉢植えの高さ70cmくらいの植物を一枚一枚の葉裏に至るまでくまなく調べてきた。
というのも、ここにカマキリの少年が住み着いていて必死に雨風に耐えているのを知っていたからで、あの少年カマキリはどうしているか気になったのだ。
探し方が不十分なんだと思うが、姿を見つけることはできなかった。
風に大きく揺さぶられていたこの1本立ちの株にそのままいるとは限らず、どこか風雨を避けられる場所に移動したのかもしれない。1週間余り前に住み着いていたパンジーの茂みを始末した際にもちゃんと生き延びて、ひょっこりルドベキアの株のてっぺんに現れてボクをにらみつけていたくらいのたくましさの持ち主なのだ。
心配はしていないが、出来れば秋の深まるまで、わが家の2階のベランダで目を光らせていてもらいたいのだが…
5月の1番花に比べると花そのものが一回り小さい
こちらも「セント・オブ・ヨコハマ」の2番花 香りの良い花だが、2番花はその香りもごく控えめ
ルドベキアの葉裏で「番を張る」カマキリの少年 目がこちらをにらんでいる(ような…)
見かけた時は葉の表にいたのだが、スマホを近づけて写真を撮ろうとすると嫌がって葉裏に隠れたのだ