ふとしたことから見知らぬ花に出会った時など、心が躍るものである。
それが植物園のような特別な場所ではなく、いつも歩いている野山や道路わきの草むらの中だったりすると、その感動はより一層際立つ。
数年前にウグイスの初音を求めて尾根道をほっつき歩いていた時、すっかり葉を落とした裸木や灌木の中に目立たない小さなウグイスカグラの花を見つけた時がまさにそれだった。
「!…♪」
でも名前を知らない。
そういう花がある事すら知らなかった。
写真に撮って家に戻ってこれが何か正体を調べようにも、スマホのレンズでは小さい花にはなかなかピントが合わず、息を止め、ミリ単位センチ単位でスマホを移動させながら、どうにかピントの合いそうな位置を探し、やみくもにシャッターを切ったのだった。
その数十枚のショットの中に何とかピントの合ったものが2,3枚あり、名前を調べたり、「知ってる?」とばかりに得意がってブログに載せたりしたのものだった。
月日は過ぎて、再び新たな出会いが待っていてくれた♪
前は早春だったが今回は初夏。
出会ったのは自転車でのパトロールを終え、近所の神社の前の坂をゆっくり上っている時だった。
階段下の鳥居の脇の草むらの緑色の中に、チラッと紫色がポツリポツリ混じっているように見えたのだった。
「!…♪」
見出し写真をはじめ、数枚掲げたこの花こそ「初めまして♪」の植物で「キキョウソウ」という名前だそうな。
ウィキによれば「南北アメリカに自生するキキョウ科の一年草で自生域はカナダからアルゼンチンに及び、中国、韓国、オーストラリアに帰化している。日本では福島県以南に移入分布し、道端や公園の空き地などに群生する」とある。
新参者というわけだ。
かくして、まだ見ていない、出会っていない植物は他にもたくさんあるんだろうな。
また新たな出会いがありますように。

直径1cm余りの小さい花を咲かせる

茎の下の方から順に咲き出し、だんだん上まで咲いていくようである
それでかどうか「ダンダンキキョウ」という別名を持っている

細い茎がスゥ~ッスゥ~ッと伸びている

群れ咲きながら風にゆらゆら揺れるところは、なかなかに涼し気

帰化植物だがなんとなく和風でもある

この神社の境内では来年もまた咲くんだろうか…
次はおまけ

江ノ島で出会った雲 あの雲の奥に富士山が隠れている

積乱雲の卵のような…如何にも怪しげな…

今朝4:46の東の空