ホリエモンの親せき? それとも田舎モンと呼ぶ如く南米チリ人を指す言葉なんでしょうかねぇ。
何れにしたって初めて聞く言葉だ。
タネ明かしをすると「チリメンモンスター」のことだそうで、…と言ったってまだ「?」だろうね。
チリメンは西日本でいうところのチリメンジャコのこと。同じものを関東ではシラスと呼び、その干したものをシラス干しという。
そのシラスの中にシラス以外の稚魚が混じっているのを「異なもの」としてモンスター呼ばわりしている。
イワシの稚魚にどんな魚の稚魚が混じっているかと言えば、カタクチイワシのシラスならそれ以外のマイワシやウルメイワシの稚魚、アジ・サバ類、エソの仲間、タイの仲間、ハゼの仲間などの魚類から、カニ類のゾエア・メガロパって呼ばれる幼生からシャコのアリマ幼生、アミの仲間の甲殻類、イカやタコの仲間の頭足類などなど多種多様だという。
静岡のさる漁港で開催される地域おこしのイベントではこのチリメンモンスターを探す教室が開かれているそうで、参加した小学生がこれらのチリモンに加えてタツノオトシゴの仲間やイセエビやウチワエビのフィロゾーマ幼生などのレアものをゲットしたりすると会場は大いに盛り上がるんだそうな。
子供たちの夏休みの自由研究にもってこいだと思うのだが、肝心の相模湾沿岸でこうした催しを聞いたことがないのはいささか寂しい気がする。
「湘南シラス」などとちゃっかり時流に乗ったネーミングで獲って来るくる端から飛ぶように売れている相模湾沿岸では、漁師たちが苦労しなくても商売が成り立っているためだろうが、地域貢献て言う視点も持ち合わせてもらいたいね。
第一、大人だって楽しめそう。
かく言うボクだって何が飛び出てくるか、モンスター探しってやつをやってみたい!
極たまにだけれど、食卓に上った生シラスを食べているとシラスとは明らかに違う魚体が混じっていることがある。
あれが言うところのモンスターなのだろうが、悲しいかな、何の魚の稚魚なのかはトンと分からない。
見つけると「おやまぁ、仲間とはぐれちゃったの?」とか「キミは誰?」と思ったりするが、〝命の水〟と一緒にすぐに胃の中に消えてしまうのだ。
エビの仲間にはまだ遭遇したことはないが、イセエビの幼生なんてのも混じることがあるのなら一度お目にかかりたいものである ♪
相模湾と東京湾の漁業資源の保護や様々な調査研究を続けている神奈川県水産技術センターのホームページが好きで、時たま覗いてみると「へぇ~」とか「ほぉ~」が思わずこぼれてしまうような話題が掲載されていて楽しい。
チリモンの話もそこから引用させてもらった。
ただ、台風が立て続けに接近・上陸している今夏は海が攪拌させられるためか、シラス漁が振るわないようだ。
網元に電話してみても芳しい答えは戻ってこないし、今また超大型台風が相模湾にも大きなうねりを送って寄越しているから、しばらくはチリモン探しはお預けである。
これがいろいろな「チリモン」。左上から時計回りにサバ、エソの仲間、イカの仲間、エビの仲間、カサゴ(神奈川県水産技術センターホームページから)
チリメンのことを関東ではシラスと呼ぶ。これは生シラス。日本酒の肴に絶好 ♪
シラスやチリメンモンスターたちのゆりかごの海
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heihoroku
ひろ
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