先月24日、見えるはずのない、どんよりした曇り空の彼方に浮かぶ富士山を見た時は「えっ!」と、少なからず驚いたものだった。
しかも、頂上付近にちょこっと冠雪しているというのではなく、裾野付近まで真っ白に雪化粧した真冬の姿そのもので、時間軸を大きく飛び越してしまったような、そのこと自体にも驚かされたものだった。
翌日は見る機会がなかったが、翌々日に見ると雪はあらかた消えてしまっていた。
手品でも春の淡雪でもあるまいし…
昨日の秋晴れ。
湘南海岸自転車道を走ってみると、消え残った雪が幾筋も白く光っている。
多分、深くえぐれた山肌部分に積もった雪で、容易には溶けずに残っているのだろう。
このまま根雪になるものもあるかもしれない。
スダレ模様の富士の山♪
ダンディーな富士山にしては決して本意ではなく、よそ行きに着替える前の素の姿をさらしてしまったような、なかなか珍しい光景を見せてくれたものだと思う。
やっぱり糊のきいた真っ白なシャツ姿で太陽の光を跳ね返す、颯爽とした富士山の方が好みだなぁ。
「富士には月見草が良く似合う」と太宰は言った。
ならばボクも言おう。「スダレ模様の富士山なんて…」
青い絵の具ひとつで間に合う秋晴れ 片瀬西浜から
辻堂東海岸
相模川左岸河口
湘南平越しの富士山
茅ケ崎・柳島海岸 はるか彼方に江の島が見えている
キス釣りの太公望が一定間隔で並んでいた
首にマフラーを巻いた富士山! 江ノ島・弁天橋から