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平方録

驚いたね

そりゃぁ80年代90年代は砂浜が見えなくなるほどの人が波打ち際を埋め尽くしてさ、8月最初の日曜日何て言うとどこの新聞だって翌日の1面にはその人人人…の写真を競って掲載したものさ。
それがいつの間にかそこまでの人出はなくなったとはいっても、相変わらず全国でも有数の人気ビーチがここ湘南・片瀬西浜から鵠沼海岸に至る海岸線。
今年コロナ禍で海水浴場の開設が見送られ、海辺にはたったの1軒の海の家も建っていないが、賑わいはごらんの通り。
むろん往時とは比べるべくもないが、近年は海の家が並んでいてもこれほどの人出はほとんど記憶にないくらい大勢の人が浜辺に出ていたのにはびっくりさせられた。

水遊びの後の塩まみれ砂まみれの体にシャワーは浴びられないし、着替えだってままならないだろう。第一、トイレだって仮設の物は設置されていたが数は極端に少ない。
喉が渇いたって腹が減ったってコンビニやレストランは浜から上がって国道を越えなければならないし、水着姿で入れるレストラン何てどこにもないだろうに。
海外にも出られず、帰省も自粛し、かと言ってノー天気に〝ゴートートラブル〟の口車なんかには決して乗せられない堅実な人たちが、せめて日帰りでいいから出かけたい、それならやっぱり涼しい海辺だろう…と集まってきているに違いない。

江ノ島に渡る橋も人の波が押し寄せ、江の島神社に通じる参道沿いの茶店からはイカやトウモロコシを焼くにおいが漂い、路上のテーブルといい薄暗い店内といいぎっしりすし詰めの客たちがサザエのつぼ焼きや豪勢なところではアワビの刺身などをつまみにワイワイガヤガヤ言いながらビールのジョッキを傾けている。
まさに「ん ? 」と振り返ってしまうくらいのオイオイ状態。
2週間後の患者数…と言っても関東各地に散らばるんだろうけど増えこそすれ、減るなんてことは全く期待できないだろうね。

つくづくへんてこりんな夏であることよ。


まだまだ砂浜の面積の方が広いが、海の家が並んでいたって、ここ数年はこれほどの賑わいはついぞ記憶にない(写真はいずれも〝東洋のマイアミビーチ〟とまで呼ばれた片瀬西浜海岸の午後4時ころの光景)


日盛りにはもっと人が出ていたかもしれない





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