平方録

何をコソコソやってんだか

東電の福島にある原子力発電所の大事故で規制基準が厳しくなって原発を持つ電力各社の負担が増えて大変なので、原発だけ高い特別料金にすることを認め、増えた費用を消費者に転嫁しようという補助制度の検討が経産省で進んでいるという話を書いたのはつい3日前の24日のことだ。

このニュースを読んで、世論調査をすれば国民の半数以上が「原発NO!」という意思表示を示し続けているのに何たる暴挙! とただただあきれ返ったが、またまた噴飯もののニュースを目にすることになった。
補助制度のニュースは大手全国紙が伝えたが、今度は共同通信が配信したので多くの地方紙が昨日の朝刊1面トップで取り上げた。だから全国津々浦々の人々の目に留まったことだろう。

原発の使用済み核燃料を再利用する再処理費用をめぐり、関西電力が青森県六ケ所村に建設中の再処理工場の事業費に加え、具体的な計画のないプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を扱う別の再処理工場の費用も電気料金に転嫁し始め、九州電力や他の電力各社も追随する見込みだという。
しかも、この負担増について電力各社は料金を支払う消費者に何の説明もしていないのだ。
下世話な言い方をすれば「内緒で」「事実を隠して」勝手にやっているわけで、普通こういう行為は何かヤマシイところがある場合に取るやり方であることからすると、電力各社も何らかの後ろめたさやヤマシさに気付いているからコソコソやっているという何よりの証拠だろう。
「具体的な計画がない」のに料金をふんだくるってのは、どういう理屈なんだ?

原発を動かし続ければ発電に使った燃料の燃えカスが出るのは当然で、これを「核ゴミ」というが、われわれが日常生活で毎日出しているような単なるゴミではなくて、たっぷりと放射能を含んでいるから、人が触れたり近づいたりするだけで深刻な被害が出かねない厄介なゴミである。
そのゴミを処理する施設も、処理した後にそれを捨てる場所すらないのに、毎日毎日「核ゴミ」を作り続けているという、恐ろしいことをわがニッポンは続けてきたし、再び始めているのだ。
じゃぁ早く処理施設を作ればいいじゃん、という単純な話ではない。

原子力発電を止めるのか、それとも続けるのか、原子力発電に関する社会のコンセンサスが何も得られていないのだから、まずきちんとどうするかを決めて、それで腹をくくって「こうしよう」と決めなければいけない質の事柄である。
このままズルズルいけば六ヶ所村の住民にとどまらず、誰だって納得なんか出来っこない。
一番良いのは原発をすっぱりやめることなのにそれが出来ない理由はただ一つ。
自民党の一部に核武装論者が厳然と存在し(もちろんアベなんちゃらもその頭目の1人だが)、とにかく原子力爆弾の原材料となるプルトニウムを作り続けたいがために原発を手放すわけにはいかないのだ。

かくしてアベなんちゃらたちを筆頭にあっちでコソコソ、こっちでコソコソやっているってのが現在の図式なのだ。
その辺りを良ぉ~っく目を見開いて見破らなければいけない。

とにかく原発なんていらない! 
プルトニウムを貯める必要なんてどこにもない!



近所の自然公園のヤマザクラも咲き出した


カワセミを時折見かけることもあるが


ヤマザクラとひとくくりするが種類が特定できると楽しいだろうなぁとも思う


ここのところヒト気のない尾根道ばかりたどっているので久しぶりにシャバに出て八幡宮に通じる段葛を歩いてみたが、ここのソメイヨシノはまだお休み中


わが家ではニリンソウも咲き出した
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