気象庁が「東京のソメイヨシノが開花した」と宣言した昨日14日、11日の拙ブログ「今日か…明日か…♪」で書いた当地のソメイヨシノにも7~8輪の花が咲いているのを確認した。
史上最速タイ記録だそうで、温暖化に加えてヒートアイランドのトーキョーの開花が早いのは理解できるとしても、例年なら東京に遅れること3、4日の海辺の町でもこんなに早く咲くというのは少し驚かされる。
ぼぉ~っと指をくわえているだけだと、そのうち「2月の花」になりかねない。
そうなって来ると、卒業式や入学式を2月にしようや…という声が出てくるかもしれないし、現在、サクラは「春の季語」に分類されているが、「冬」の部に引っ越しを余儀なくされるかもしれない。
そんなことになったら芭蕉も蕪村も腰を抜かすことだろう。
まっ、それはともかく、これからしばらくの間は次に掲げる歌のような世界が待っている♪
世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
ボクもまさに、あそこの大きなヤマザクラは…、全山がヤマザクラに埋まるこっちの様子はどうか…、強い風が吹いたけど大丈夫か…、雨に濡れて散り急がなければいいが…などなど。
その気ぜわしいことと言ったら、サクラなんかこの世の中になければいいのに…と在原業平がつい口にしたくなるほど恋焦がれる気持ちはよく分かる。
そして永福門院が
山もとの鳥の声より明けそめて 花もむらむら色ぞみえ行く
…と春の気分を堪能しつつ…
春風の花を散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり
…と、花が散ることを惜しむ思いを込めながら、息を飲んでその散っていく様子の美しさに没入している西行の心に痛く共感するのである。
今年もカップ酒を携えて尾根道をたどらねば♪
♫サイタ~ サイタ~ そめい ノ よしの~
近所の公園のMy標準木
近くのヤマザクラは満開に近づいている
足元にはタチツボスミレ