午後から酷い雨になった。
気温も下がってきたので掘りごたつにもぐりこんで、テラコッタを敷き詰めたテラスに打ち付けて豪快にしぶきを上げる雨を眺めていた。
午後から雑木のせん定をしてもらうためお願いしておいた植木屋がピンポンを鳴らすのとほぼ同時くらいに、その雨雲はやってきて、2人組の植木職人は「どこかで雨宿りしながら様子を見ます」と乗ってきた軽トラックから脚立も降ろさず引き揚げていった。
「春雨」「紅雨」「催花雨」「菜種梅雨」「発火雨」…春の雨を指して様々な日本語がある。
「春雨」(はるさめ)は雨脚の細い、しとしと降る雨のこと。
「紅雨」(こうう)は花の時期に降る雨で、赤い花に降り注ぎ花が散るさまを例えた言葉だそう。
「催花雨」(さいかう)は早く咲きなさいと急き立てるように降る雨。
「菜種梅雨」(なたねつゆ)は菜の花が咲くころのしとしとした雨。
「発火雨」(はっかう)とは物騒な名前だが、24節気の「清明」のころの柔らかく静かに降る雨のことで、赤い花に降り注ぎ、花が散るさまを例えたものだという。
それにしても、随分とイメージがかけ離れているように思うが、「桃花(とうか)の雨」とか「杏花雨(きょうかう)」と言う言い方もあるそうで、こちらの方がずっとイイ。
この中から昨日の雨を探すとなると、降り方がいささか激しすぎて相応しいのが無いが、強いて挙げればソメイヨシノの開花も目前だし、「催花雨」あたりだろうか。
それにしても今年は春雷を満足に聞けなかった。
冬の終わりに強い雨とともにゴロゴロガラガラドカンドシャンと大暴れするカミナリは天上のカミナリ様総出演の大演奏会もカクヤと思わせるほどの大迫力で、如何にも冬が退散し、春が鳴り物入りでやって来るような気がして大好きなのだが、今年はそういう場面が無かったのが残念である。
ほんの数分、それもゴロゴロと遠くで2~3度聴いた覚えがあるくらいで、あれではとても満足はいかない。
まっ、次のチャンスは梅雨明けを知らせてくれる場面での大合奏で、それに期待しようと思う♪
そうそう、雨は1時間余り降ったがその後は止んで、雨宿りに出かけた植木職人も戻ってきて何とか仕上げていった。
銘木なんて1本もないし、すべて雑木の枝透かしだから時間もからない。
庭の片隅にあるニリンソウが2、3日前から咲き出した♪
二輪がセットだからニリンソウだが、まだ一輪車が多い
透き通るような白さ
こちらのスミレは名前を忘れた
鉢に植えっぱなしで放置も同然だが、毎年よく咲いてくれる♪
この鉢植えの花も放りっぱなしだし名前も忘れたが、毎年良く咲いてくれる♪
コマツナを取りそびれているうちに茎が伸び…
今、わが家のベランダのプランターで存在感を発揮している♪