いつものように午前4時になると目覚ましのためのラジオの時報とニュースが聞こえてくる。
よほどのことがない限りこれで目を覚ますが、今朝は1時間寝過ごした。
確かに一旦は目を覚ましたのだ。そしてニュースも布団の中で聞いていたのだ。5分間のニュースが終わったところでいつもはラジオのスイッチを切り、ベッドを離れる。
ところが今朝に限っては、スイッチを切るところまでは同じなのだが、ベッドから降りなかった。
理由は分かっている。
2、3日前から使っている掛布団が妙に心地いいのだ。
薄手の布団なのだが、こいつにくるまっていると、これがポカポカととても暖かく、得も言われぬ気持ちの良さで、目を閉じさえすればすぐに眠り出す。
まるで‶完全自動瞬間型安眠熟睡導入装置〟みたいなもので、今朝は正にこちらの装置のスイッチを押してしまったようなのだ。
例年だと残暑にうだっている時期なのに、まさか薄手の物とは言え掛け布団が必要な気候に連日見舞われるとは思いもしなかった。
春眠の季節もアブナイのだが、まさかまさかの9月の入りである。
ところで、新聞の書評欄で見つけた本が読みたくなった。
税込み2200円の本だから図書館で借りる手もあるなと思ったが、7月末に発刊されたばかりなので図書館に並ぶにはまだしばらく時間がかかるだろう。
それで、隣町の大きな本屋まで探しに行こうかとも思ったが、ネットで取り寄せる方が面倒臭くないと思い直した。
某巨大ネットワークにアクセスすると件の本はすぐに見つかった。
しかし、3900円余りの値が付けられている。
これに送料が加わると軽く4000円を超えてしまう。税込み2200円の新刊本がだぜ。
仕方なくこのサイトはあきらめ出版社のホームページからたどったところ、「e-hon」というサイト経由で、指定の本屋になら送料無料で届くことが分かり、それで注文した。
探す手間と「在庫なし」の空振りの落胆を考えれば、本屋まで取りに行く手間など大した問題ではない。
某巨大ネットワークのように、翌日に届いてしまうような速達サービスは期待できないまでも、まぁ確実に手に入るというのだから良しとしよう。
この件で思い出したが、山の神が定期的にネット経由で購入している化粧品が定価よりすっと高く売られていると騒いでいたのを思い出した。
今回と同じ某巨大ネットワーク経由でのことだが、山の神は「馬鹿らしい」とぼやきつつ、直接メーカーに電話して定価で送ってもらうことで一件落着となったが、メーカーによると人気の品なので業者が高い値を付けているのだと、いささか迷惑そうに説明したそうだ。
しかし、ボクが手に入れたいと思った本はまだ発売から大した時間が経っているわけじゃない。
飛びぬけたベストセラーになっているという話も聞かない。
それなのになぜ?…という疑問は付きまとう。
この某巨大ネットワークの通販は便利な故に様々なことで利用させてもらって重宝しているが、如何せん仕組みについては不勉強で、ほとんど何も知らない。
ただ最近、世界中で色々トラブルを起こしかけ、日本でも独占禁止法の指摘を受けてつい先ごろ、自主的にこれまでの「最安値縛り」の廃止を表明したが、それで瓶の蓋が外れて定価より高く売る店が現れたというなら言語道断ではないか。
しかも高く売る店しかネット上には表示されないことが問題で、値幅がピンからキリまであるのは自由主義経済の下では当然だが、安く売る店も表示してもらわねば。
それにしても発刊されたばかりの新刊本が倍近い値段でしか売られていないとは…実に不可解なことだことだと思う。
本を注文したのは土曜日の午後のこと。
某巨大ネットワークなら昨日の日曜日か、遅くたって今日月曜日には自宅に届くはずなのに、e-honだと指定の店に届くのに最低でも3~4日、遅ければ2~3週間かかるというから、何をかいわんやなのだ。
追記 このブログを投稿した後、念のため発行日を再確認したくて本の名前を検索サイトに打ち込んだところ、例の某巨大ネットワークが現れ、何とそこには件の本が2200円の定価で売られているではないか ?!
たった2日の間に何が起きたんだ。
ボクは結局、随分と遠回りの道を選んでしまったことになる。
まったくもって不可解千万。
こんなことがあっていいのかよ、ったく!