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平方録

リンゴは落ちてしまった

悲痛なり。香港リンゴ日報。
あの新聞社で働いていた記者をはじめ社員たちの無念さを思うといたたまれない気持ちにさせられる。
もちろんボクにああした経験はないし、戦後の日本の新聞界にもあれほど暴力的な抑圧というものはなかった。
それだけに権力が猛威を振るうとこういう事が起こるのだと慄然とする思いだ。
そして「香港は法治社会だ。報道の自由は免罪符ではない」という記者会見での中国外務省副報道局長の発言が、だれを、そして何を何から守るための「法治」なのかという疑問を生じさせる。

それにしても、目の前で起きている事をありのままに書いたり、新聞社の主張としての意見や考えを書くだけで弾圧される世界がまだあったのかという思いだ。
それが急激に力をつけ、経済力でも軍事力でも世界で抜きんでた存在になった隣の国でたった今、起きていることである。
天安門事件という事件がかつてこの国で若者を中心にして起こった。
この国ではあからさまな弾圧がまかり通るようだ。

そういう国ではないと信じて一目置いてきただけに寂しい。
日本の新聞業界や放送業界も、アベなんちゃらの頃からあからさまな横やりや露骨な介入にさらされ、はっきりと正面切って対決できなくなりつつある部分が広がっているように見受けられる。
こういうのを「他山の石」と言うんじゃなかったっけ。

まさか…と言うかもしれないが、日本だって「戦争法」が成立した数年前辺りから「秘密保護法」やら、最近では放送法4条改定の動きなど、言論の自由を脅かしかねない法律の制定や改正の動きが出ているのが何よりの証拠と言える。
五輪大好きの国民でさえ今の状況下での開催に多くの国民が首を傾げる中で、そういう国民の疑問には向き合おうとせずに強引に五輪開催の道を突っ走るガース政権とリンゴ日報の息の根を止めた政府のやり方とそんなに違いはないんじゃないかと思うけどね。


海辺に現れた積乱雲 24日11:18(見出し写真も)
上昇気流に含まれる水蒸気の塊が目に見えているような迫力

梅雨の晴れ間の片瀬東浜 12:18

片瀬東浜 11:50

片瀬東浜 12:22

江ノ島港防波堤 11:45

江ノ島遠望 11:02

江ノ島神社参道入り口の鳥居では、30日に予定されている大祓式のための茅の輪や竹飾りの取り付けが行われていた
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