この学園が運営する幼稚園の園児が大きな声で「アベなんちゃらがんばれ!」などと運動会で宣誓をする映像がテレビで何度も流されている。
「安保法制おめでとうございます」なんて、おしめが外れてまだ間もない幼稚園児が口にするか? 言わされてるに決まっているのだが、そうしたところにここの教育方針が気持ち悪いくらいに表れているのだ。
ごく普通の人はそう受け止めるのだが、あろうことかアベなんちゃらのカミさんは「素晴らしい教育方針!」と絶賛して名誉園長を引き受けていたのだから、夫婦そろって同じ穴のムジナなんである。
そういう教育方針の学園が小学校を作ろうと思い立ったのがどうやら事の発端であるらしい。
そこで目をつけたのが大阪府内の国有地なんである。自ら探したのか、だれか知恵者がアドバイスしたのかは分からないが、とにかくそこを手に入れようと目論んだのだ。
払下げ価格の算定基準やら、払下げを受けるための一定の基準やらなにやら、これまで通りのルールに従って手に入れるならだれからも文句は出ないが、なぜかあらゆる縛りがほどけてしまっているのだ。まるで縄抜けの魔術師のようである。
すなわち、土地取得を巡っては払下げ価格のバカ安さに加えて、認可基準そのものの緩和とか、普通では会ってもくれそうにない一市民がいきなり国有財産を管理する財務省の責任者のところ出かけて行って話をしてくるとか、常識では考えられないことばかりが起きている。
兵庫県選出の自民党参院議員が「相談に来たんで地元の事務所が聞いてやった。そしたら今度は議員会館のオレの事務所に現れて封筒に入れたコンニャクを差し出したので無礼者!と言って投げ返してやった」といささか得意げに明らかにしたが、それで惑わされてはいけないんである。
悪いけど、この人にそれほどの政治力があるとは思えない。財務省の責任ある立場の役人が、いきなり訪ねてきた市井の人間と簡単に面会するわけがなく、相談されたって聞き入れるわけがないんである。それが、そうではなかったというところが、どう考えたっておかしいじゃないの。
もっと大物が潜んでいるのだ。
ここの学園の理事長とやらが、憲法改正をもくろむ日本会議のメンバーであることも関係しているのだろう、同じ考えの政治家に近づくきっかけとなったことは想像に難くない。
第一、ソーリ夫人はそうやすやすと名誉園長なんか引き受けちゃぁくれませんゼ。
この問題を追及している参院の委員会で野党側がこの理事長を参考人招致しようとしているが、自民党がウンと言わないようである。
首相官邸の意向だそうで、「あの理事長を引っ張り出してしゃべらせたら何を言い出すか分からない」というのが渋る理由であるらしい。
ん?……しゃべられて困るようなことなんかないだろうに、公明正大にやればよいものを、と考えるのは素人のアカサカミツケ。
今時間稼ぎの最中なんだよナ。
つまり、理事長と口裏を合わせる作業をしているのサ。官邸か、さもなくば、その意をくんだ密偵が。それが済めば参考人として出てくるだろうヨ。
小学校の4月開校はもう無理だが、別な形で支援するからサとか今内閣が倒れるようなことがあったら具合が悪いんだ、国家のためだとか、「誰それ」のためだとか……
「誰それ」って誰なのさって、気になるけどね……
あともう一歩なんだよなぁ。惜しいよなぁ、この案件。逃げ切り許すまじ!
由比ガ浜に春が来たぁ~
七里ヶ浜にも春が来たぁ~
富士山は春になると急に恥ずかしがりやになるのだ
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